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「……。」
銀時が寂しい理由は、彼女と別れて一人になったからだ。
そんなの私には関係ないし、こうやって黙って抱き締められる理由だって何もない。
それなのに、私は銀時の頭をそっと引き寄せた。
銀時が寂しいと思うなら、それを埋めるのは自分だと思った。
会えなくてもいい、とか。
そんなの嘘だ。
長い間一緒にいた銀時と離れることになって、銀時に彼女が出来て、それでも別に構わないなんて本当は思ってなかった。
なれるなら銀時の彼女になりたいし、キスだってしたいし、銀時から求められたい。
でも、銀時が私をそういう目で見ないことは痛いぐらいに分かっている。
昔から銀時が私を見つめる眼差しは慈愛に満ちていて、何かが起こると私を必死に守ろうとしてくれるくせに、決して私を愛してはくれない。
「お前は俺のこと絶対ぇ捨てたりしねぇよな」
「うん」
「はぁー、俺もうお前がいたらそれでいいわ。女つくんねぇ代わりに妹がいれば、それでいーわ」
ねぇ、銀時。
得てもいないものを捨てることは出来ないし、私は銀時と血が繋がった女じゃないよ。
でも、きっと私以外の女をこんなにも優しく愛おしそうな眼差しで見つめることはないし、こんな風に抱き締めたりもしない。
欲望のままに扱って欲しいと思う心と私だけの特別な扱い方を喜ぶ自分。
贅沢だと分かっているから私は銀時に言うことが出来ない。
「私は銀時が一番大事だから」
私がそう言うと銀時は嬉しそうな顔をして顔を埋めた。
愛してる。
本当に言いたいその一言は銀時が埋まった胸の奥にそっとしまった。
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半年ぐらい前に書いたものを載せていなかったので、今更載せます。
映画観にいきました……いよいよラストだという感じがして、寂しいです。
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月ヶ瀬ましろ(プロフ) - 詩織さん» コメントありがとうございます！内容によってはお待ちして頂く事になりますが受け付けておりますよ(^-^)/ (2017年7月12日 21時) (
レス) id: b30e496864 (このIDを非表示/違反報告)
詩織 - リクエストって、今も受け付けてますか？ (2017年7月12日 17時) (レス) id: e1eb8c8d20 (このIDを非表示/違反報告)
lying doll(プロフ) - みかづきさん» ありがとうございます(´∀｀*)了解致しました〜 (2016年8月29日 11時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき - リクエストよろしいでしょうか？「嘘嫁」の番外編が見たいです。 (2016年8月29日 9時) (レス) id: 9bc726f217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月ヶ瀬ましろ | 作成日時：2016年8月28日 19時
