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『準備って言っても今日宴で踊るくらいなんだよなぁ…。私、兄さんや母さんみたいに料理得意じゃないし。』
朝食を食べ終えため息を漏らしながらある場所へと足を運んだ。空き家なのだが小さい頃からジャミルやカリムとここで遊んでいた。秘密基地みたいな所。
小さい頃は大きくなったら兄さんと一緒にカリムの護衛をするんだ。なんて思ってたけど現実はそう甘くはない。全てそれは兄さんの役割になっていた。
『女じゃなけばなぁ〜…』
文武両道と一生懸命何でもやってきた。
カリムの隣に立てるように。お姫様なんて甘えたこと言わない、私はカリムの傍に入れれば良かったの。カリムの為に動けるし、カリムの為なら死ねる。
こんなこと言ったらカリムは怒るだろうけど。兄さんは｢何がいいんだあの男のッ！！｣って言うんだろうなぁ。
『…我ながら重い女。』
｢何が重いんだ？｣
声のする方を振り向くとそこには今まで考えていた人物カリム・アルアジームがそこに立っていた。
『きゃっー！！！！』
ビックリしすぎて座っていた椅子から転げ落ちる。
｢はははっ悪ぃ悪ぃ。そんなに驚くとは思わなくってさ｣
『かっカリム様！！いっいいいいいつからそこに要らしたんですか？』
｢さっきだよ。すげぇ思い詰めた顔してたから声掛けるか迷ったけど一人言言ってたから声掛けちまった。｣
はははっと笑いながらもカリムは手を差し伸べた。
｢ほんとお前ここ好きだよな。まぁ、俺も好きだけどなっ。｣
差し伸べられた手を掴んだ。
温かくて、好きな手だった。
昔から変わらない暖かい手と太陽みたいな笑顔。
これからは簡単には見られない笑顔。
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絵 - 最高すぎです！ (2021年11月21日 8時) (
レス) @page28 id: a4d316c6c5 (このIDを非表示/違反報告)
蝶華(プロフ) - 桜奈さん» コメントありがとうございます。ジャミルは絶対に妹の幸せより先に自分の自由を考えるかなと思ってこうなりました（笑） (2021年9月6日 23時) (レス) id: f76049d4a6 (このIDを非表示/違反報告)
桜奈(プロフ) - 最後の妹がカリムと結婚したらカリムから離れられなくなるって‥そっちかい！って突っ込んでしまいました笑 (2021年9月4日 22時) (レス) id: d4cad16a17 (このIDを非表示/違反報告)
蝶華(プロフ) - maさん» わーお返事遅くなってごめんなさい。嬉しいです、ありがとうございます。頑張って続き書きますね！！ (2021年6月28日 15時) (レス) id: f76049d4a6 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - ほんとに好きです (2021年6月8日 14時) (レス) id: ac97d1e26e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶華 | 作成日時：2021年4月27日 21時
