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「これやる。ちゃんと食ってんのか？お前」
チューブタイプのプロテインゼリーを口に加えるわたしに冴は険しい顔をしながら袋に入った何かを渡してきた。
『なにこれ？』
「少しは休憩しろ」
“少しは休憩しろ”って言いたいのはこっちだよ。
そう口にしそうになったのを飲み込み、袋を受け取る。
中に入っていたのはオレンジジュースとサンドイッチ
オレンジジュースはわたしがよく飲んでるものだった。
『ありがとう、これ終わったら休憩するから。フォームチェックしよ？』
「今日は俺一人でいい。それか誰か捕まえる」
冴の言葉にドキリと心臓が鳴る。
ダメ…。
そんなことされたら、わたしがいる意味がなくなっちゃう……。
『だっ大丈夫だから！わかった！食べながら、させてもらうね？』
「そういうこと言ってんじゃねぇ。俺は休息を取れって言ってんだ」
『そんなの、冴だって一緒じゃん』
「俺とお前を一緒にするな」
『わたしだって自分の体調管理ぐらいちゃんとできてるもん』
「できてねぇから言ってんだ」
自分でもムキになっていることは分かっている。
冴にタブレットを取り上げられた。
「無理して俺に付き合うな」
『大丈夫って言ってるじゃん！！』
久しぶりに大きな声を出した。
そんなこと言わないで欲しい。
そんな風に言われると、冴はわたしがいなくても平気で、冴に必要とされていないみたいだから。
だけど、そんな願いを打ち砕くように冴はついにあの言葉をわたしに告げる。
「もう、いい」
『え？』
「邪魔だ、帰れ」
『なんでっ……』
「今のお前は邪魔なんだよ。自分のキャパも理解できねぇ奴は帰れ」
冴の言っている意味が理解できなかった。
『そんなに、わたし邪魔……？』
「お前……少しは自分のことを考えろ。他にもやることあんだろ」
多分、冴は他の仕事のことを言っている。
他のチームメイトのトレーニングメニューを組んだり、戦術を教わるようになったこと。
でも、両立はちゃんとできていた。
だから、リーダーにも認められ始めていた。
全部、冴を支えることに役立つと思って。
冴が世界一のMFになるためにわたしが出来ることはなんだってしたかった。
だけど……
「俺はもうAの力を借りない」
わたしの独りよがりだったのかな。
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もふ - 最初からここまで夢中になるくらい引き込まれてました！最高です....！！続きが気になります....！最近ハマり初めて一気に好きになりました！最新話楽しみにしております！ (4月25日 22時) (
レス) @page19 id: 8a745f9241 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - アサリさん» コメントありがとうございます(^^)最新話も早速読んでいただけて嬉しいです。落ちは実はまだ未定なのです…。初恋は糸師冴と冴メインのお話が続いていますが、わたしもまだ迷っているところなので楽しみにお待ちいただけると嬉しいです！ (5月27日 0時) (レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
アサリ - 新しく出たのも最高です。続きを楽しみにしています。 (5月25日 19時) (レス) id: af09d471c0 (このIDを非表示/違反報告)
アサリ - もう一つ質問ですけど、この小説の主人公の初恋の相手は誰ですか？無理に答えなくてもいいですよ。 (5月25日 17時) (レス) id: af09d471c0 (このIDを非表示/違反報告)
アサリ - この小説は最高です。続きを楽しみにしています。あと、質問ですけど、この小説の主人公の落ちは誰ですか？無理に答えなくてもいいですよ (5月25日 5時) (レス) id: af09d471c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2023年5月4日 14時
