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「やっと兄貴と…糸師冴と戦える……」
「潰せる……超えていける……」
「俺がどれだけこの瞬間を望んだか！！」
聞いてしまったのは偶々だった。
廊下を歩いていたらトレーニングルームに入って行く潔くんを見つけた。
声を掛けようと追いかけたら先に凛が中にいて、トレーニングをしていた。
潔くんと何やら真剣な話をしているようだったのでなんとなく入りにくくて身を潜めていたら“これ”が聞こえてきたのだ。
中に入って行く勇気がわたしにはなくて、結局そのまま後を引き返すしかなかった。
冴は冷たいように見えるけど、とても優しい人だった。
キツく聞こえる言葉もその裏には優しさが隠れていて、ちゃんとフォローもしてくれる。
そんな人だ。
それをわかっていたのにあの頃のわたしはちゃんと気づけなかった。
いや、気づかないようにしていたのかも知れない。
薄々もしかして…と思ってはそんなことないよねって何度首を振っただろうか。
『本当は全部わたしのためだったんだよね？冴…』
ーーーーーーーーーーー
最終合宿が始まり数日…
『おつかい？』
「そう。おつかい」
「不乱蔦会長から連絡があってブルーロックの報告書とU-20代表戦のレギュラーメンバーのプロフィールを届けるように指示があったの。その…Aを指名して」
『わたしが持って行くんですか？』
「全く…今どき手渡しで届けろなんてふざけたジジイ共だ」
絵心さんは資料の束を叩きつけるようにテーブルの上に放り出す。
確かに…この間まではデータでやり取りしていたはずだ。
「まぁ、本当の目的は君だろうなAちゃん」
『わたしですか？』
「わたしもしつこく聞かれましたよ…。Aのこと」
「この間も言っただろ？“会長がAちゃんのこと探ってる”って」
『そういえば…言ってましたね』
「今までは適当にスルーしてきたが、そろそろ限界だ。だから不本意だが…Aちゃんには今日、JFUへ行ってもらう」
こうして、今日のわたしの予定はJFUへ赴くこととなった。
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もふ - 最初からここまで夢中になるくらい引き込まれてました！最高です....！！続きが気になります....！最近ハマり初めて一気に好きになりました！最新話楽しみにしております！ (4月25日 22時) (
レス) @page19 id: 8a745f9241 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - アサリさん» コメントありがとうございます(^^)最新話も早速読んでいただけて嬉しいです。落ちは実はまだ未定なのです…。初恋は糸師冴と冴メインのお話が続いていますが、わたしもまだ迷っているところなので楽しみにお待ちいただけると嬉しいです！ (5月27日 0時) (レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
アサリ - 新しく出たのも最高です。続きを楽しみにしています。 (5月25日 19時) (レス) id: af09d471c0 (このIDを非表示/違反報告)
アサリ - もう一つ質問ですけど、この小説の主人公の初恋の相手は誰ですか？無理に答えなくてもいいですよ。 (5月25日 17時) (レス) id: af09d471c0 (このIDを非表示/違反報告)
アサリ - この小説は最高です。続きを楽しみにしています。あと、質問ですけど、この小説の主人公の落ちは誰ですか？無理に答えなくてもいいですよ (5月25日 5時) (レス) id: af09d471c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2023年5月4日 14時
