休日_ソジュン視点 ページ35
ったく。
休日だから一日寝てようと思えば落ち着かねぇ。
街中をぶらぶらと歩く。
A「先生?」
呼ばれて振り向く。
この声は…。
ソジュン「お前…なんでここに?」
A「その…ジョングクに誕生日プレゼントでも買おうかなって。」
こいつ本当に韓国語上手くなったなぁ。
最初試しにやった数学のテストなんて問題が理解できなくてほぼ0点だったのに今は満点もとりやがる。
そんだけ努力家…ってことか。
A「あ、あの!」
ソジュン「ん?」
A「良ければ、付き合ってくれませんか?」
…は?
いや違うよな。
少し勘違いした自分を殴りたい。
ソジュン「ジョングクにプレゼントか。俺はジョングクのクラスは担当してないからなぁ…女子の噂や体育の先生からの話しか聞いたことねぇし…。」
A「あ、もしかして、顔と中身が一致してないくらいの…。」
ソジュン「いや、それはないけど。テヒョンと仲もいいしな。」
なんだか気まずくて頭を搔く。
A「…そうなんですね。分かりました。すいません急に。それじゃ。」
A背を向け去っていく。
なんか寂しいオーラすげぇな。
なんかキョロキョロしてるしちょっと着いてくか
バレないように後ろを着いてく。
どの店に入ればいいのか完全に迷ってんな。
おいおいなんで一通りの少ない道を選ぶかなぁ。
なんか柄の悪い奴らが前が来てるけど、頼むから掴まるなy(( 男1「あ、お姉さん1人?」
おいおいおい!?
A「え?あっ…えっとその…。」
なんで俺はこうも心配すると現実になるんだか。
男2「ここ初めて?旅行?」
男1「良かったら案内するけど?どう?」
バックの紐を握りしめて俯くA。
そん時だった。
男の1人がAの腕を掴み強引に誘おうとする。
A「離しっ」
ソジュン「__離せよ。」
男の腕をつかみひねる。
男1「いてててて」
男らは175cm前後で割とでかい俺を見上げると少し怯んだ。
A「せん…」
Aが言いかけたところで視線で合図を飛ばし黙らせる。
男2「な、何だよテメェ!」
ソジュン「なんだよって、この子の彼氏だけど文句あんのか。」
男1「はぁっ!?1人じゃなかったのかよ!」
そういつと男らは素直に去っていた。
いやあれは素直なのか?
ソジュン「ったく…心配で着いてきてみれば、なんでお前はこんな人通りの少な…っ!」
Aの目からポロポロと涙が零れた。
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作者名:たんぐん | 作成日時:2019年8月26日 22時