黒尾鉄朗【純愛】：そんな茶番も君となら ※リク ページ9
「まだやってる…………」
大会前で、いつもよりちょっと長く部活をやって。
今日はゲームもあったし、多分みんな疲れてる。
監督に挨拶したあと自主練をしてる組も今日に限って直ぐにストレッチを始めてた。
そんな中、私の彼氏さんは1人ボールを手にして、「サーブ練するから気をつけろよ〜」とみんなに声をかけてて。
まぁ、主将だし、要らないプレッシャー感じてるのかなって。
だから黒尾に「私が日誌書いて戻ってくる頃にはストレッチ終わらせといてね」と声をかけたのに。
帰ってきた今になっても、まだまだサーブを入れてる黒尾。
その後ろ姿に溜息をつきながら、「黒尾、片付けな」と声をかけた。
彼はこちらを振り返ることなく、右手を上げる。
……つまり彼は？
この寒い冬の、夜19:30。
真っ暗の中？
彼女一人で帰れと？
いやいやまさか、まさかね。
そんなこと言う彼氏がこの世の中にいるわけないよね。
そんなことを思いながら、「私一人になっちゃうじゃん」と黒尾の背中にぶつけると、「わり、今度埋め合わせするわ」と。
あぁ、つまり。
そういうことなのね。
理解した瞬間、今まで溜まっていたイライラを我慢していた糸がプチンと切れる音がした。
デートも行ってないし。
連絡返ってくるの超遅いし。
私いつもマネージャー頑張ってるし。
勉強だって教えてあげてるし。
そもそも埋め合わせって何？
この時間に彼女が1人なの危ないとか思わないわけ？
思うところは沢山あるけど、黒尾の気持ちもよく分かる。
でも私は。
マネージャーであり、何より彼女である。
夜道一人で帰るのが嫌だと我儘を言う権利があるのである。
ちょっとムカついた時、彼氏に包み隠さずに不満をぶつける権利が勿論あるのである。
気づくと私はスゥっと息を吸って。
「黒尾のバァァァカッッッ！！」
体育館に響き渡る声の大きさだからだろうか。
片付けをしていた部員たちはピタリと止まってこちらを見ているようで、体育館に静寂が訪れる。
それをいい事に、私はまた息を深く吸った。
「バカ！アホ！！バァァカ！」
「え？お、お…どした？」
「おデブ眼鏡！」
「……いやムキムキのコンタクトだわ！！」
黒尾の容赦ないツッコミを完全無視して、腕を引っ張って。
「帰るよこのバカ！！」
バカには言葉ではなく行動を。
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雨色の水滴 - リクエストってできますか?出来れば岩ちゃんで親子愛をお願いします!!あと…国見ちゃんで親子愛をお願いします…2つもスミマセン…体調に気をつけて頑張ってください (2022年1月11日 1時) (
レス) @page1 id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
蘭花(プロフ) - あの...リクエストしたいんですが...北さんと岩ちゃんで姉弟って出来ますか？出来たらお願いしますm(_ _)m (2021年10月14日 20時) (レス) id: 43fb46d750 (このIDを非表示/違反報告)
絢(プロフ) - クマさん» 了解しました！赤葦くんのは群青の方に既にありますので、縁下くんだけ執筆させていただきますね (2021年2月22日 22時) (レス) id: 2021c6a537 (このIDを非表示/違反報告)
クマ - リクエスト失礼します！赤葦で親子愛お願いします！…あと，できれば縁下君でも親子愛をお願いしたいです。二つもすみません…よろしくお願いします！ (2021年2月15日 2時) (レス) id: a08fd39532 (このIDを非表示/違反報告)
絢(プロフ) - 千冬さん» 了解しました！ (2021年2月12日 7時) (レス) id: 2021c6a537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢 | 作成日時：2021年1月1日 8時
