56.恋バナ ページ6
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メインディッシュはほんのりと苦みのスパイスが効いていたけれど、Aの用意した食事は適度に品数も多く、ちょうどいい味付けの濃さで、なおかつ栄養バランスに偏りのない文句なし百点満点のものだった＿＿＿と直接月島に褒められた訳ではないが、その表情から驚きや感心がヒシヒシと伝わってきたため、Aとしては好感触と言えた。
大げさなリアクションはないものの、一品一品食するたびに「美味しい」と感想を伝えてくれる月島のことをやっぱり優しい人だなと再認識しながら、弾む会話に花を咲かせる。一方的に。
『私はツッキーとお喋り出来て嬉しい！ ツッキーは帰宅後に無償で美味しいご飯にありつけて嬉しい！ これで私たち、明日からもWin-Winな関係を築いていけそうだね！』
「勢いで押し切ろうとしない。今日だけだって何度言ったら分かるの君は」
『ツッキーこそ何度言えば私のセールスポイントを理解してくれるの！？』
頑なにこちらの提案を断ろうとする月島の姿勢が理解できず、Aは首をひねってしまう。
片や人との触れ合いで力を回復するタイプ。
片や人と触れ合うと気力を消耗するタイプ。
性質が違い過ぎるが故に、意見が平行線をたどるのも当然だった。
しかし、月島との食事タイムが楽しくて仕方がないAには彼の主張は納得いかないもので、何か他に理由があるのではと勘ぐってしまう。
そして、不意に閃いた。
『あ……。もしかして彼女がいるとか？』
自分と月島の間に何かが起きる事は万が一にもないだろうが、もしも恋人がいるのであれば、彼が他の異性の部屋で二人きりで食事を共にするという行為そのものがタブーだという事はAにだって分かる。
バレーに魅せられた弊害として、恋愛経験は人よりも少ないAであるが、そのくらいの常識はあるし、そうなれば自分が引かなくてはならないことは理解できる。
しかし、対する月島は「いや、今は居ないけど」とサラリとその疑惑を否定した。
テーブル下で拳を握りしめるA。
一番の懸念が払拭され、思わず頬がゆるんでしまう。
『だよねぇ。ツッキーは難しそうだもんねぇ』
決して気難しいという意味ではなく、攻略難易度が高そうだという意味で発した言葉は、ニコニコ笑顔の相乗効果で傍から見ればほぼ煽りだった。
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ゆな - 更新楽しみにしてます！ (5月7日 21時) (
レス) id: cb4c8a46ee (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ふゆねこさん» そう言っていただけて嬉しいです😭GW付近からまた更新再開目指して頑張りますね！ (4月20日 20時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます、嬉しいです！！ (4月20日 20時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ぽにさん» わぁ、わあぁ、、嬉し過ぎてちいかわ構文出てきちゃいました😭 またぼちぼち更新していきますので、是非また見に来てください☺️ (4月20日 20時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - この小説ほんと大好きです！マイペースに続き待ってます！ (4月1日 22時) (レス) @page18 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月29日 22時
