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玄関に一歩足を踏み入れた月島の背をぐいぐいと押しながら、Aが部屋へと案内してくる。
キッチンスペースを通り過ぎると、IHヒーターに乗せられているフライパンからふわりと食欲をそそる香りが漂って来た。
意外と料理が上手なのだという宣言は本当だったのかもしれない。
「そんなに気を遣って客人待遇しなくていいよ。僕も何か手伝おうか？」
奥の部屋に押し込まれそうになったところで頭だけ後ろを振り返ると、『ツッキーは客人だよ』とAが首を横に振った。
『それに、』と続けて口を開き、
『ビップ待遇からの美味しい料理で胃袋を掴んで、明日からもどうにかして晩御飯に付き合ってもらおうと画策してるとこだから』
「手の内を全部晒してくれてありがとね。言っとくけど普通に今日だけだから」
『あ、ツッキー。あのルーターの側面にwifiのパスワードが書いてあるから勝手に繋いどいて大丈夫だよ』
「君の耳には都合の悪い話を聞き流す機能でもついてるの？」
もう少し食い下がろうとしたが、結局有無を言わさず強引に奥の洋室に押し込まれてしまった。
テレビ、ベッド、クローゼット、ローテーブルに勉強机。
彼女の完全なプライベートルームである。
引っ越して間もないからか比較的物は少なく、散らかっている印象はない。
そんな素直な感想を抱いた後、いくらAとは言えど、女の子の部屋をあまり不躾に眺めるものではないなと反省して、ローテーブルの側に置かれたクッションに腰を下ろ＿＿＿そうとして、ピシリと動きを止めた。
ベッド上に設置されたハンガーラック。
そこにかけられた数枚の薄手の上着。
の横に、干されている洗濯物が目に留まったのだ。
「下着は隠しとくでしょ普通……」
思わず呟いて、それからサッと目を逸らした。
あんなにも色気皆無な無邪気小娘が、まさかこんなにも大人っぽい下着を所持しているとは思わなかった。
防御力の低そうなレースの下着。
言葉を選ばず言うのであれば単純にエ ロい。
不可抗力だがそんな感想を抱いてしまった事に、背徳感が込み上げてくる。
月島は目を瞑り、眉根を自分の指で押さえた。
部屋に招いたのが自分だから放置しているのか、ただ単に片づけ忘れただけなのかで問題点は変わってくるだろう。
前者であれば警戒心の低さがマズい。
後者であれば迂闊さがマズい。
つまりはどちらにしてもヤバい。
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ゆな - 更新楽しみにしてます！ (5月7日 21時) (
レス) id: cb4c8a46ee (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ふゆねこさん» そう言っていただけて嬉しいです😭GW付近からまた更新再開目指して頑張りますね！ (4月20日 20時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます、嬉しいです！！ (4月20日 20時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ぽにさん» わぁ、わあぁ、、嬉し過ぎてちいかわ構文出てきちゃいました😭 またぼちぼち更新していきますので、是非また見に来てください☺️ (4月20日 20時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - この小説ほんと大好きです！マイペースに続き待ってます！ (4月1日 22時) (レス) @page18 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月29日 22時
