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トラウマのせいで自分自身に個性を使えなくなってしまった仁の心が、これで少しは軽くなってくれるかもしれない。
小指が折れてなお泥と化すことなく平然(?)としている仁に向け、廻とAが二人揃ってサムズアップ。
「あのレベルの腹パンは骨折と同等なんだが！？ あとAは善意だとしてもテメェのは純然たる悪意だろ！」
これ以上は傷付けられまいと自分の手を庇うようにして猫背になりながら、仁が廻を恨みがましく睨みつける。
恐らくAが心配していた云々は事実なのだろうが、廻にとっては体のいい後付けの理由に違いなかった。
「だって "なんかムシャクシャしたからやりました" みたいなこと言い出しそうだもんお前！ このクソガキめ、大嫌いだ！ 愛してるぜ！」
「やめろ気持ち悪い。見ろ、お前の愛してるのせいで鳥肌が立った。あと少しで蕁麻疹まで出るところだったぞ」
「最後のは俺の本音じゃねーよッ！！ つか骨折抱えてる俺に蕁麻疹ごときで被害者面できるお前の厚かましさが怖ェ！」
「品行方正で名が通ってる俺に対して随分な物言いしてくれるじゃないか」
「一秒でバレるホラ吹くな！ どこでそんな名が通ってんだっつの！」
「嘘じゃないですよ、仁くん。廻くんは人を見て態度を変えるのが本当に上手なんです。逆らっちゃいけない相手の前では作り笑いだって完璧ですから」
廻の言い分を支持する目良の発言に、A、啓悟、転弧が続く。
『外面を取り繕わせたら、うちで廻くんの右に出る人はいないからね』
「よっ、ゆくゆくは面の皮が厚いヒーローランキングに殿堂入りすること間違いなし！」
「実は腹黒いヒーローランキングとかも総なめしてそう」
「聞いたか？ これが身内の声だ」
「何でそんなふんぞり返っていられんのお前！？ 今のってほぼ悪口じゃん！ それも身内からの悪口！」
こいつの価値基準はどうなってるんだと勢い込んで突っ込む仁の手に、大きく身体を動かしてしまった反動で激痛が走った。
「いいいッ！？！？」
目の端に涙の玉を作りながら身体をくねらせる仁に、手袋を外しながら廻が近付く。
「ったく、仕方がないな。自然治癒に任せようかと思ったが、萎み気味なAの羽に免じて今回だけは治してやる。あまりAを不安にさせるな」
「お前自分が元凶だってこと忘れてんの？？」
「ほら手を貸せ。三つ数えれば種も仕掛けもなくすぐ元通りだ」
「世界一最悪な手品！しかも一瞬超痛ぇ！」
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メケメケ(プロフ) - まめさん» まめさんお待たせしました〜！また読みにきてくれてありがとうございます！！😭 (5月5日 15時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 更新待ってましたーーー！！！まじ一生愛ついてきます。 (5月5日 9時) (レス) @page39 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - STELLAさん» ひーーん嬉しいです！😭更新頑張ります〜！！ (5月4日 21時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
STELLA(プロフ) - 更新待ってました!これからも頑張ってください!毎日楽しみにしています! (5月2日 19時) (レス) @page48 id: b056f6d001 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - くじらさん» くじらさんありがとうございます！！GW突入しましたので、また更新張り切っていきますね！！！🔥🔥🔥 (4月27日 9時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年1月27日 16時
