覚悟 ページ16
Aside
飲み過ぎでちょっと頭は痛いけど
バイトの当日欠席は横山さんに
痛いほど怒られるから
玲於を見送ってからシャワー浴びてお化粧して
急いでバイトにむかった。
もちろん働いてる時も何度か気持ち悪くなって。
とことん後悔したんだ。
昨日飲み過ぎたこと。
玲於を巻き込んでしまったこと。
帰ったら電話して、またちゃんと謝ろう。
そう思って、フロントに立っていた時。
「岩田さん。」
フロントの隅から私の苗字を読んだのは
数原さんだった。
隣に立っていた横山さんが「エントランスの数原さん、呼んでるよ」って教えてくれたから
私は数原さんのところにむかった。
龍友 「ピコちゃん、裏、ついてきて」
そう言って数原さんはフロントの裏にある
小さな個室に入っていった。
…謝らなきゃ…
A 「あのっ…数原さん…昨日はすみませんでした…」
すると数原さんは一瞬驚いた顔をしたけど
優しく笑って大きな手を私の頭の上においた。
龍友 「違う…謝るのは俺の方なんや…」
A 「えっ？」
龍友 「俺がさ、ピコちゃんをご飯に誘った時。
非常階段でお友だちと話しとるの、聞いてしもうたんや…」
びっくりして私が目を見開くと
数原さんは頭の上から手をおろした。
龍友 「ピコちゃんの気持ち知っとって、亜嵐くんを連れてきた。話したことあるならそれがきっかけに仲良くなれるかなと思ったんや。なのに…亜嵐くん覚えてないって言って…こんなにピコちゃんを悲しませることになるなんて…ごめんな…」
A 「そんな…数原さん、私のことを思って白濱さんを連れてきてくれたんですよね」
龍友 「うん…。なんかさ、ピコちゃんみたいに純粋で真っ直ぐな子が亜嵐くんのこと好きになってくれて嬉しくて、応援したくなったんや」
数原さん、白濱さんとほんとに仲がいいんだ
龍友 「…でも」
ずっと優しい表情だった数原さんが
急に眉間にしわをよせ、険しい顔をした。
龍友 「…あいつを本当に好きになるには
覚悟が必要やから…」
そう言った後、「もうヤケ飲みはやめろよ」
と笑って去っていった数原さん。
覚悟…
この時の私は
こと言葉の意味をなんにも知らなかった。
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しょこ(プロフ) - 莉愛さん» コメントありがとうございます！！更新もうしばらくお待ちくださいm(_ _)mよかったら他の作品も読んでみてくださいね！ (2018年3月23日 20時) (
レス) id: 5bc9c84813 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛 - すごいです！しょこさん！恋愛小説が大好きな私には、最っ高です！頑張って下さい！ (2018年3月21日 21時) (レス) id: 936ea7fe0b (このIDを非表示/違反報告)
しょこ(プロフ) - ど根性ミカンさん» コメントありがとうございます…私ごとなのですが急に忙しくなってしまって放置してしまいました…頑張ります！！m(__)m (2018年1月19日 9時) (レス) id: 5bc9c84813 (このIDを非表示/違反報告)
ど根性ミカン - 小説続き読んでみたいです！ (2018年1月17日 2時) (レス) id: e5e64673d2 (このIDを非表示/違反報告)
しょこ(プロフ) - ゆかさん» コメントありがとうございます！きゅんきゅんしたって言ってもらえるのがとても嬉しいです♪これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年9月17日 8時) (レス) id: 5bc9c84813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょこ | 作成日時：2017年9月7日 19時
