《おそ松さん》お粗末な短編集

兄たち紹介 ページ9

カラ松兄さんが出ていって居間で座る

「大丈夫？トド松くん」

「だ、大丈夫だよ」

「ごめんね、私がワガママ言ったから」

「それは違うよっ！！でも嫌な思いしてない？」

今までさんざんセクハラまがいの事されてる
Aが何か言おうとした瞬間、ふすまが開いた

「ただいま」

そこにはロックバンドな一松兄さんがいた

「か、カラ松さん？」

「一松だけど」

「普通の服で良くない！？なんでそんな格好してくんの！
一松兄さんは普通の格好してくると思ったのに
Aの事にらまないで！」

一松兄さんはそのまま無言で部屋のすみに座った

「だからスルーはやめてっていってんじゃん！！」

もうやだ、なんでこんなに常識が備わってないのか

「あの、座蒲団を」

「こんなクズに座蒲団なんて勿体ないし要らないよ」

「ここに置いておきますね」

自分の座っていた座蒲団を渡す
居間のところまだ、Aへの弁解の余地はありそうだ
ラスボスのおそ松兄さんがいったい何をしてくるのか
スッゴく怖い

「ただいまー」

帰ってきた！
おそ松兄さんがふすまを開けて、俺を見て目を見開く

「ちょっと！おそ松兄さんなにやってんのさ！
ごめんね、A今までおそ松兄さんに変な事されなかった？
俺の服着て俺に買い出し任せておいて酷いよ」

「なにいってんの！！お前がおそ松だろ！」

「ちょっと、兄さん俺にぜんぜん似てないよ
だって俺そんなに怒鳴らないもん」

クソッ！さすが長男、俺のふりをするなんて！
顔が同じだからってやることがクズだ

「はじめまして、お兄さん私はAって言います
トド松くんの真似すごく似てますね！」

「A……」

そう言っておそ松兄さんに言いはなった

「私、トド松くんだけは間違えない自信ありますよ大好きな人ですから」


俺はこの日号泣した

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