《おそ松さん》お粗末な短編集

アイドルと私どっちが大切なの？ ページ5

チョロ視点


俺の彼女はすごく良い子だ
美人だし定職についてるし料理も上手い
俺にはもったいないくらい良い彼女だと思う

そして先日俺がドルオタであると知ったときも彼女はそうなんだと言っただけだった

俺がおかしいのか！？

アイドルと私どっちが好き？

とかないの！？


もし俺がその立場なら絶対嫉妬した！！

俺に興味ない！？

ニートでドルオタで常識のない兄たち持ってて
そりゃ愛想つかされる、普通に考えてよく俺がAと付き合えたレベル

もんもんと考えながら家に帰るとトド松とAの声が聞こえた、息を潜めて耳を傾ける


「Aちゃん、カラ松兄さんがドルオタだって知ったんだ！どうも思わないの？」

「どうって？」

「そうだね〜にゃーちゃんと私どっちが好き？とか」

「あーなるほど、今まで考えて無かったそっか、普通ならそう思うんだ」

「思わないの？」

「うん、だってそのにゃーちゃんはチョロ松から告白されたことも手をつないだこともキスしたこともないんでしょ
そんな相手に私負けるとも思わないし、私はチョロ松のファンだから、チョロ松が好きなものもはどんなものでも好きだよ」

「はーすごいね、ねぇAちゃんから見てチョロ松兄さんはどう写ってるんだろね」

「輝いてる！笑ったら周りにキラキラって星が散ってる、はぁーどうしてあんなに格好いいんだろう」

「言っとくけど六人皆おんなじ顔だからね！！」

「ぜんぜん違う、チョロ松だけ輝いてる」

「チョロ松兄さんはこんなに思われて幸せだね」

「ねぇー！チョロ松はどう思う？」

「えっ？」「えっ？」

トド松と見事声がハモった

「……知ってたの！？」

「うん、チョロ松が帰ってきたのすぐわかった
あのねチョロ松、私よりにゃーちゃん選んだらどうなるか教えたほうがいい？」

冷や汗がつぅーと背中を伝う
怖いと思うけどそんな束縛が結構好きだったりする

「俺が愛してるって言うのもキスするのもAだけだよ」

「心配する必要ある？トド松」

「ないね…」

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