《おそ松さん》お粗末な短編集

＊アイビーをあげる（一松） ページ19

「これあげる」

僕が渡したのはアイビーという植物できっと皆さん一度はみたことあると思うんですよ
まぁ、こんな社会のゴミが働いてる幼馴染みにプレゼントなんておかしいと思ったでしょ？
ゴミからのプレゼントなんてゴミ以下ですよね

「ありがとう！一松これアイビーでしょ？」

「うん、受け取ってくれる？」

「もらっていいの！やった！」

「返品不可だからね」

「勿論！アイビーの花言葉って友情でしょ？
一松とずっと友達だからね」


そう言って屈託なく笑うバカなA
知ってますよ恋が実らないって、だってそもそもクズが人と結ばれるなんてあり得ないでしょ？

別にいいですよ

Aがこのアイビーが意味する事をどうとったて

僕にはアイビーをAが受け取った事が重要なんですよ

このアイビーはAの部屋でAと同じ酸素を吸って

Aに水やら肥料やらをもらって成長しつづける


そして、その長いつるを伸ばしていく

そう考えるとたまらなく興奮するんです
ああ、気持ち悪い？知ってますよ

よだれが垂れそうになるのをマスクで隠す

ほんと、こんな事で興奮するなんて酷いクズ

幼馴染みにこんな思いを抱いてる時点で救いようがない

他の花言葉の意味を知ったときAがどんな顔するのか楽しみだし

むしろ知らずにただただ可愛がってるのも良いと思うんですよ



意味がわからないですか？



アイビーの花言葉知ったらわかりますよ





アイビーの花言葉は『死んでも離れない』





だからね








A、死んでも離れないからね

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