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SideR
ぎゅっと抱きついてくるせいで、
先程から当たっている柔らかい感触に意識が向く。
…と、それにAも気づいたようで、
背中をﾊﾞｼｯと叩かれた。
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流星｢痛っ。｣
｢何考えてるか分かった気がした…/｣
流星｢叩かれるようなこと考えてませんけど？｣
｢…本当に？｣
流星｢そういえば細い割にスタイル良いなー
…って思っただけ。｣
.
なんて話をしていたらまた雷が鳴って、
反射的にAがぎゅっとくっついて来た。
.
｢…ゃ…っ、怖い〜…ｯ…｣
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恐怖でふるふると震えるAの身体、
しがみついて来るこの体勢、
泣きそうになって俺にすがる声、
そして何より、…柔らかい胸の感触。
.
まずいな、これ。
考えるな、と思えば思うほど、
脳内で勝手にAの乱れる姿を思い出してしまう。
人間の脳は否定形を理解できない、って、
ドラマで春見も言ってたっけ…。
.
.
流星｢…A、チューしてあげる。｣
｢……え…｣
流星｢…………なんでちょっと嫌そうなの。｣
.
キス好きなくせに。…って思ってたら、
.
｢…今、キスしたら危険な気がする。｣
流星｢…危険？｣
｢………………………食べられそう。｣
.
そういう目してるもん、
と真っ赤になりながらﾎﾟｽｯと俺の胸に顔を埋めたA。
おお、分かってんじゃん。
てかどんだけ今の俺はやばい顔をしてんだよって話だよな。
でも、そんだけ煽られたら、俺もそろそろ限界だわ。
.
｢…ん…〜…！｣
流星｢……っ…はぁ…、
…雷怖いの、忘れさせてあげる。｣
｢…で、でもっ…｣
流星｢はい、でもでも言わない。
次言ったら“でも”1回につき1回キスする｣
｢…や…っ…でも…、んｯ…｣
流星｢………はい、1回目。笑｣
｢…っ〜……//｣
.
もはや雷のことなんて頭から無くなるほど、
思いっきり可愛がってあげました。
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作者名：紙兎
| 作成日時：2020年8月2日 17時
