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□大きさ比べ ページ12

***









お互い別々の仕事をしていても、
楽屋が近ければいつもどちらかに集まってしまう。


今日は私の楽屋に流星が来ていて、
次の仕事までの少しの間一緒に過ごしていた。








.









「流星、手大きいよね。」

流星「そう?」






.







ん、と手のひらを彼に差し出せば、
大きさを比べるみたいに合わせてくれた。








.









流星「…え、ちっさ。」


「違う違う!流星が大きいだけ!」

流星「え?嘘でしょ?なんでこんなちっちゃいの?笑」

「女の子ってこんなもんだって!」






.







流星の手が大きくて綺麗って話だったのに、
なぜか私の手が小さいことにツボってる。







.









佐倉「なーにまた狭い楽屋でくっついて
キャッキャしてるんですか。」






.







そこに、お昼ご飯を買いに行ってくれていた
佐倉さんが戻ってきて、

盛り上がる私達を見て呆れたように笑っている。







.









流星「佐倉さん、手貸してください。」

佐倉「え」

「あ、えっと、大きさ比べです。笑」






.







流星が言葉足らず過ぎて
一瞬不思議そうな顔をした佐倉さん。

すかさず補足説明をすれば、
“私、普通ですよ?” と言って手のひらを見せてくれた。







.








「ほら、私とほぼ一緒くらいでしょ?」


流星「まあ…、そこまで大差ないけど
やっぱAの方がちっちゃい。」


佐倉「水瀬さん手小さいですもんね。」


「…佐倉さんまで…!!」


流星「だってこれ本当に子どもじゃん。笑」









***

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作者名:紙兎 | 作成日時:2020年8月2日 17時

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