『鬼の子と呼ばれるのは』 ページ15
[主人公side]
土の中で、小さな子供が泣きながら眠っている。
これは、私だ。
幼い頃の…いや、人間だった頃のわたしだ。
おっとうもおっかあも、あいつら村人に殺されて、わたしは一人ぼっちになったんだ。
＜鬼の子＞であるわたしを唯一支えてくれたのは、二人だけだったのに。
あいつらは、わたしを一人ぼっちにさせたんだ。
そうだ…
なぜ忘れていた？
大事な二人を殺されたのに、どうして今まで二人の事を忘れていた？
どうやってわたしは生きていて、どうして死んだんだろう。
考えている間にいつの間にか場面は変わっていて、次に映し出されたのはわたしが村の子たちに虐められてた後だった。
泣きながら川の水で傷を洗い流しているわたしに、一人の男の子が近づいてきた。
？『あの…』
(人間の頃の名前)『ひっ…！
い、いや…来ないで！
わたしは、何もしてない…
畑の野菜なんて盗ってない…！』
あぁそうだ。
あのとき村の子供たちに虐められていたのは、村の野菜が数本〜十数本なくなったらしく、わたしが盗ったと疑いをかけられたからだ。
いい迷惑だったなぁ。
？『ち、違うよ…！
俺は君を虐めに来たんじゃなくて…
その…薬を、届けにきたんだ』
(人間の頃の名前)『い、いらない！
そうやって、また毒を塗り混んでわたしが苦しむ所を笑うんでしょ！
来ないで帰って！』
以前あった。
傷だらけの所を村の一人の子供が薬を持ってきてくれて、薬を塗ったら皮膚が一気に溶けた。
痛くて苦しんでいる所をクスクスと笑うその姿で、わたしは、私は人が怖くなったんだ。
因みに、私が＜鬼の子＞と呼ばれているのは、皮膚が溶けたけど、ものの数秒で治ったからだ。
＜化け物＞とか言う人もいたけど。
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幸別愛友 - さらだ油さん» コメントありがとうございます！私も刀剣乱舞と獄都事変のお話が描けて嬉しいです！文章能力皆無のお話ですが、これからも読んで下さいm(_ _)m (2019年7月25日 7時) (
レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
さらだ油(プロフ) - まさかのとうらぶと獄都事変のコラボ！！しかも舞台はブラック本丸ですか！！これは非常に（自分にとっても）美味しいコラボですね！更新頑張ってください！！ (2019年7月24日 21時) (レス) id: 2b3f0fbf74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幸別愛友 | 作成日時：2019年6月20日 23時
