外恋慕【 sh × sm 】 (ページ35)

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目が覚めたらベッドの上だった。見慣れた天井。あぁ、寝ちゃってた。隣には寝息を立てて眠る慎太郎。ここまで運んでくれたんだね。ふと見た時計の針は２０時を回った頃だった。

テーブルの上に放置された携帯を取りに、シーツを退けたら慎太郎が腕を掴んだ。一瞬ビクッと反応したけど、目を閉じたまま離された。無意識だろうか。気持ちよさそうにグッスリ眠る慎太郎の髪の毛を撫でた。

この人と幸せになるって、あの時決めたんだ。
揺らぐ視線を戻して、携帯を開いた。

知らない番号からの着信が数件と、いつまでも胸を騒つかせる４文字の名前が通知欄を占めた。最新で届いていたのは３０分前。震えながら見るトークには慌ただしく文章が並んでいた。

頭が真っ白になった。

shoあーちゃんが倒れて病院運ばれた!
sho電話でろ!
shoいまどこ?
shoおじさん出張でいないからおれが付き添ってる
sho意識はあるから大丈夫だとおもうけどとりあえず早く来てあげて

不在着信：１４件

ねえ、紫耀、どうしよう。怖いよ、紫耀。

涙目になりながら滲む画面の文字を理解して、急いで家を出た。息をする余裕なんてなくて、無我夢中で走った。悴む手で携帯を握りしめて紫耀の番号を押した。

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