外恋慕【 sh × sm 】 (ページ36)

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ごめん、慎太郎、居ても立っても居られなかったの。

〈 ……もしもし、しょう、〉
〈どこでなにしてんだよ！〉
〈ごめ、っ、…ぅ、どうしよ、ねぇ、しょ、ぉ〉
〈あぁ、もう、まって、いまどこ！〉
〈っ、病院、むかってて、…ぅ、ぅ、〉
〈近くに何が見える？！そっち行くから！動くなよ！〉

自分で何をどう伝えたのかは覚えてない。数分のうちにほんとに迎えに来てくれた紫耀に連れられ病院に向かった。タクシーで数分。冷や汗と動悸とで意識が遠のく。

「大丈夫」
「……ん、」

小刻みに震える手を握ったのは紫耀だった。

「あーちゃん丁度ウチ来てて、」
「……そうなんだ、」
「おじさん出張でAもいないのに作りすぎちゃったって、カレー持ってきてくれた」
「………そっか、」

静まり返る車内で話し出す紫耀。

一緒にご飯食べてたら急に目の前で崩れ落ちて倒れたんだって。救急車を呼んですぐに私に何度も電話したけど、全く出ないから相当怒ってた。

「……つーか慎太郎は？」
「寝てる、」
「は？」
「私も寝ちゃってて、起きて携帯見たらこんなことになってて、急いで出てきちゃったから、慎太郎は知らない」
「……だからあいつも出なかったんだ」

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