外恋慕【 sh × sm 】 (ページ18)

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◎ ⅵ 《 sm side 》ページ18

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「……んっ、……いってぇ、」

極度の頭痛に襲われて目が覚めると自分の部屋だった。
ふと横を見ればAが寝てて。

ちょっと待って、思い出せ、俺。
昨日は、紫耀と飲んで、……嘘だろ、まさか……潰れた？

最悪じゃねえかよ、俺どうやって帰ってきたんだよ。
Aがいるってことは、なに？迎えに来た？
けど、紫耀が俺を見捨てて帰るなんて有り得ない。
もしかして、会っちゃった？……

寝起き早々、頭ん中フル回転で更に頭痛が増した。
かち割れそうな頭を押さえて起き上がる。

「……ん、起きた？」
「……A、あの、俺、昨日…」
「散々だった」
「…ごめん」
「紫耀が運んでくれたんだよ」
「……やっぱりそっか」

紫耀が俺の家を知ってるわけないから、
確実にAが案内したんだろうな。
……はぁ、何一つ聞けなかった。

まだAのこと想ってる？
どうしてあの時、Aを置いてった？
好きだったくせに、どうして見捨てた？

「今日休みでしょ？」
「あ、うん」
「ゆっくりしよ、朝ごはん作るね」
「…うん、ありがと」

キッチンに向かっていくAの姿を必死に追いかけた。
すぐ近くにいるのに、なんでこんな遠くに感じんのかな。
気のせい？俺の気持ちの問題？

俺と紫耀が会ってたことに、なんの疑問も抱かないのかな。

やっぱり俺はずっと、片っぽ。

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