共依存の成れの果て【文スト】【ハピシュガ】【太宰治】

#4 塩少女の原材料 ページ6

しおside


ﾁｭﾝﾁｭﾝ


ﾁｭﾝ



『...ん』



鳥のさえずりが、朝が来たことを伝えてくれる。



やっと1日が終わった、と気が抜るのと同時に、また憂鬱な毎日始まるのだと、気が重くなる。





シャワァでも浴びようと体を持ち上げる。




すると





ｽﾞｷｯ





『ｯ』




.....腰が、痛い...





まぁあれだけ長時間したのだから妥当だろう。







一度深呼吸をして体をベットから下ろす。




寝ている悠翔くんに


『シャワァ、借りるね。』


と言い洗面所へと足を運んだ。



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ｼｬｧｧｧｧｧ




この行為をすると、何時も思う。



男の人はみんな一緒だ、と。





どんなに楽しく逢引をしても、どんなに沢山の人と遊んでも、最後はみんな体を求める。



本能的なものなのだろうか。



そんなことを考える。









さっき悠翔くんに触れられた所が、とても汚く感じる。





その汚れが、食べ物が腐らせるように、私の体を蝕んでいく。









私は、私の瓶は、いつか壊れてしまうのだろうか。









もう、あの時のように、心の底から幸せを感じることは出来ないのだろうか.....









でも









ｷｭｯ






シャワァのお湯を止める。





風呂場から出て体を拭き、服を着る。









机に書き置きを残して玄関に向かう。







『お邪魔しました。』








ｶﾞﾁｬﾝ









ｺﾂｺﾂｺﾂ









きっと、この寒くて苦いのは、さとちゃんとの甘くて暖かい、幸せ過ぎた想い出があったからだろう。



でも、あの想い出がなければ、なんて思わない。あの時さとちゃんに出逢わなければ、私は今の私じゃなくなっていた。




あの、死んだままの私のままだった。









.........よし！





今日は休みだし、今度こそあのお店に行こう！一度家に帰って着替えてからだけどね。




ふふっ、楽しみ！






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ﾊﾟﾘﾝ

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