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#11 危機的状況と不可解な少女 ページ13

ガチャっと音をたてて、ドアノブがゆっくり傾く。




太宰は焦っていた。





ここは寝た振りをして彼女の行動を探るべきか。

それとも確り躰を起こして彼女に状況を説明させるか。



だが、太宰にとっては、どちらの策も実行を唸るものだった。





彼女はもうすぐそこまで来ている。


一つ間違えれば、今後の行動を大きく左右されかねない。




太宰はそこで初めて、自分の行動の愚かさを呪った。



「(糞ッ不味いッ)」



















「?...あれ?

音がしたと思ったんだけど...」







太宰は前者を撰んだ。





只、寝た振りをしているので視界が塞がれている。


その為彼の情報収集の手段は感覚、嗅覚、聴覚のみとなった。




厭な汗が、頬を伝う。



今までに、こんなにも焦った事があっただろうか。

否、無い。



マフィア時代は体調を崩したらその日は任務には行かなかったので、こんな危機的状況には成らなかった。






ふと、おでこに当てられていたタオルが無くなった。



反応してしまいそうに成るのをグッとこらえ、狸寝入りを突き通す。




ぴちゃぴちゃと水の音が聴こえると、次に来るであろう刺激にこっそりと唇を噛む。





「(ッッッ)」



再びおでこに当てられた其れは、先程とは比べ物にならない程に冷たかった。

自身の体温が高いのもあるだろうが、予想以上の冷たさに心臓がバックバクしている。


自分でなければきっと反応してしまっていただろうと思うが、実のところ、その冷たさに耐えるのに夢中で反応しているか否かはあまり自信がない。



「(大丈夫。この手の衝撃に負ける私ではない。きっと大丈夫)」










ガチャ








.....行った、のか?



ということは、バレてない...?




「(ふぅ、良かった。一先ず一難は去った)」




安心から、目を開けそうになる。







.....待てよ、もしかしたら今のは罠で、私が起きているのを知っているかもしれない。




こんな状況でもそれなりに冷静でいられる彼は、この様な状況にも耐性があるのだと感じる。




こんな状況だからこそ慎重に、と考えた太宰は、少し時間がたってから行動することに決めた。



















少し時間がたって、丁度目を開けようとした頃...








「あの」





「(?!?!)」





少女が声を発したのだ

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(プロフ) - ハピシュガ大好きなので、すごく好きです!続きいつまでも待ってます!! (8月20日 3時) (レス) id: ff465b59e9 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナッツって美味しいよね。 - 由良さん» うぉぉぉぉぉぉ!!!同士!!由良さん見てくれて本っっっっっっっ当ありがとうございます!!!! (2021年5月19日 18時) (レス) id: e0f248fe46 (このIDを非表示/違反報告)
由良(プロフ) - あーッッ好きです、こういうのめっちゃ大好物です〜!!!! (2021年5月19日 13時) (レス) id: 9340a9af96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:砂糖葉 | 作成日時:2021年4月4日 11時

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