続き (赤葦編) ページ20
赤葦「 あ、この後あれに行きませんか?」
そう言って指をさした。
「 おー!ネットカフェか!!」
そこには、自○空間という看板があった。
「 自○空間って旅館内にもあるんだー」
赤葦「 はい、少し本を読みたいので寄ってもいいですか?」
「 もちのろんだよー私も漫画読みたいし!」
大きく頷き、私は赤葦の裾を掴んだ。
『ガチャ』
「 あのー、個室二つぐらい空いてますか?」
定員「 申し訳ございません…ただ今個室は
一つしか空いてございませんでして…」
「 あー…なるほどですね…」
あーどうしよう、、、個室に二人はさすがに狭いかな…。
定員「 あ、カップル個室なら空いてますよ?」
「 え、マジカ」
カップルって…私と赤葦付き合ってないんだけど…。
赤葦「 じゃぁ、それでお願いします。」
「 ふぇ!!??」
思わず体が跳ね上がる。
赤葦「 ……」
赤葦は黙ったまま私の手を取り、個室へと向かった。
…
…
「 ね、ねぇ…!」
赤葦「 …どうしたんですか?」
「…そ、その…よかったんですか…カップル個室なんか使って、」
目をそらして言う。
赤葦「 別にいいですよ…ここしか空いてなかったんですし」
「 ……」
赤葦の言葉が胸に刺さる。
私とカップル個室を使ったのは…本が読みたかっただけなんだよね。
「 …赤葦さぁ…」
赤葦「 はい、」
「 …わ、私の事…どう思ってる?」
震えた手を握る。
赤葦「 ……どうって、部活のマネージャーですが…」
ははっだよね。
赤葦にとっての私は部活のマネージャー。
それが現実なんだよ
「 マネージャー…ね…」
そう言った時、私の頬を大粒の涙が落ちた。
赤葦「 …! どうしたんですか…」
「 もう、いいよ…ごめん…」
そう呟き部屋を出ようとした。
赤葦「 待ってください」
気づけば腕が掴まれている。
赤葦「 なんで、泣いてるんですか?」
私の目を見つめる。
「 うっ…だって、赤葦が…あんな事言うから」
赤葦「 え…」
「 私、…私、、、赤葦が好きなの…」
顔を真っ赤にしてそう言った。
赤葦「 ……」
赤葦は黙ったままだ。
きっと振られるに違いない
「 …ごめんね…」
赤葦「 …なんで、謝るんですか?」
「 ふぇ?」
赤葦「 俺…まだ何も言ってませんけど」
唇に柔らかい感触があたる。
赤葦「 …俺も…好きです。」
二人の顔が真っ赤に染まっていた。
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赤羽 - 好きだあああああああありがとうございます (4月8日 20時) (レス) @page22 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
花綾 - い、いいいい岩ちゃぁーん!!カッコよ、 (2022年3月16日 12時) (レス) @page10 id: 95c165d355 (このIDを非表示/違反報告)
ピピヲ - 最高でーす。ありがとうございます。 (2021年8月28日 19時) (レス) id: a43c101a22 (このIDを非表示/違反報告)
リリカ - 国見ちゃん大好きです!でも全員おもしろかったです!更新頑張ってください! (2020年9月13日 12時) (レス) id: 82db78b5ea (このIDを非表示/違反報告)
? - たくさんみたい! (2019年12月19日 20時) (レス) id: 4043d7c4a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Vanillaモナカ | 作成日時:2017年9月18日 2時