. ページ9
今回の体育の内容は、遠くまでボールを投げられるようになるためにキャッチボールをするというものだった。
…えっと、肩の強さって絶対アイドルに必要ないよね？
内心そう思いながら、ボールを片手に司くんと向き合う。
すると、司くんがとんでもない発言をした。
司「……A、やっぱりやめましょう」
『…………………え？』
いやいやいやいや、どうして？
司「貴女は女性です、そしてとてもか弱い。
ボールなんて投げて怪我でもしたら大変です。」
『いや…多分大丈夫だよ？
私だって人並みには運動出来るとは思うし……』
司「いいえダメです。
貴女は必ず守らなくてはならない大切なPrincessなのです。私はレオさんと桜河には出来ないことを成し遂げなくてはならない。
きっと、一彩くんなら普通に貴女とキャッチボールをしていたでしょうが、私は違います。
私は貴女を本当に大切にしているのです、本能のままに欲しがる狼とは違う。
…頭の良いAなら分かってくれますよね？」
そう言ってこっちをじっと見つめ、笑う司くん。
…なんだろう、この空気。
なんだかすっごく…居心地が悪い。
月永さんと同じユニット。
新たな"王様"。
そして、騎士･お姫様という言葉。
あぁ…やっぱり彼も病んでいるんだ。
『…そう、だよね。ごめん。
分かった、ここで見てるね』
司「…はい！
流石Aです。
やっぱり、貴女だけは私を分かってくれるのですね！
では、私は壁に向かって投げますのでそれを見ていてください！」
今日も、私はその歪んだ善意を断ることが出来なかったのだ。
『うん、頑張ってね』
壁に打ち付けられるボールの音を聞きながら、私はゆっくりと目を閉じた。
司「私は騎士として、永遠に貴女をお護りいたします」
朱桜司・ヤンデレ度★★★★★
めちゃくちゃにAを護りたい、誰にもAを傷付けさせない。
本当は今すぐにでもお城に閉じ込めたいけど、もう少しだけ泳がせてみる。
結局最後は財力で物言わすお金持ち。
典型的な崇拝型。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 501人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あめみや - 司推しだけど翠くんの病みが一番好きかもです笑 (10月21日 9時) (
レス) @page13 id: 60ccf64dd1 (このIDを非表示/違反報告)
眠れる森の猫(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです!ゆっくりになりますが更新は続けていくつもりですので今後ともよろしくお願い致します🙇🏻♀️ (2022年12月4日 21時) (レス) @page11 id: 3e02d0ff80 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - コメント失礼します！それぞれギャップ？の様なものがあり次々読んでしまいました。とても素敵な作品だと思ったので是非続きがあれば読みたいです！その場合は更新お待ちしてます！ (2022年11月29日 3時) (レス) @page10 id: 8521b092ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つき | 作成日時：2022年9月14日 21時
