４ ページ4
・
・
「水飲むか？」
「うん、」
・
・
・
・
ふらつく体を支えながら
よろよろ、と座り込んだ机の傍
氷のように冷たい床
それでも、火照った体の熱は冷めない
・
・
・
・
「ん」
「ありがと」
・
・
・
置かれたコップから、
涙のように雫が流れる
煙草を取り出した君
私に目で合図をして、
遠慮がちに煙草を銜える
ふわ、と広がる煙に包まれても、
嫌な気分にはならなかった
・
・
・
・
「・・・結婚して、何年になるっけ」
「・・・・３年弱」
「もうそんなに経つんだねー・・・」
・
・
・
・
煙草を持つ君の手には、
シルバーの綺麗な指輪
時計の針の音がだけが
止まらない時を刻んでいる
・
・
・
・
「お前は、付き合ってる奴とかいねーの？」
「・・・・いると思う？」
「思わない(笑)」
・
・
・
・
嬉しそうに笑う君
・
・
突然。
濡れた髪に、
私の手が触れて
君の顔に緊張が現れる
・
・
・
・
・
「・・・・私のこと、女として見たことある？」
・
・
・
・
・
お酒の勢い
そう言って、
今の感情を片付けてしまいたい
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きい(プロフ) - 首吊り少女さん» 最後の方ぐだってしまって本当に申し訳ないです(;O;) (2012年8月14日 13時) (
レス) id: 968f346966 (このIDを非表示/違反報告)
首吊り少女(プロフ) - とても切なくて心を締め付けられました｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2012年8月6日 11時) (レス) id: e67a24052a (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - 千尋さん» 切ない感じになってて良かったです(;_:) (2012年8月5日 11時) (レス) id: c03543c091 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - 涙さん» 良かっただなんて・・・・作者涙で前が見えません(/_;) (2012年8月5日 11時) (レス) id: c03543c091 (このIDを非表示/違反報告)
千尋(プロフ) - すごく良くて、切なくて、とても良かったです。次回作楽しみにしています＾＾ (2012年8月1日 13時) (レス) id: 8e8f7734e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
