▽末っ子とおやつ ページ9
ガチャリ
ゴースト・シープがAの足元へと向けられる
｢答えてよ？ 5、4、3、2｢…な、ナメてたんだよ！謝る゛ｩ……謝るから゛ｧ！！！｣
意味わかんない｣
ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ
リュックの中の弾丸は男に向けて降り注がれる
しばらくしてやっと
カチッ、カチッ
と弾切れを示す音が聞こえた
もはや足元にあるのは肉と血の塊だが、Aは それを更にピチャピチャと踏みつける
｢ダメなんだよ？ママの言うことはね、絶対なの。ママがやれと言ったらやらなきゃいけないし、殺せって言ったら殺さなきゃいけない……死ねって言ったら死ななきゃいけないの｣
その光景をクラッカーは黙って見ていたが、流石に待ちくたびれて鎧を解くと Aの肩を掴む
｢A、そろそろ帰るぞ。メリエンダの時間だ｣
…………ピチャｯ
｢うん！今日のおやつは何かなー？｣
足を止めてくるりと笑顔で振り返るA
｢ぁ、でもね、 あと１つだけ！｣
Aからふわふわの綿の塊が出たかと思うと、ふよふよと浮いて物陰へ向かう
綿が物陰に消えると、隠れていた船員であろうモノがカラカラに乾涸びて倒れてきた
｢“綿餓死”…栄養を吸い取っただけだから楽に餓死できるよ♡｣
ネズミ1匹残すなってママが言ってたの、とAはウィンクをする
｢クラッカー兄さん、お待たせ！船に帰ろー！｣
そして来た時のように“綿雲”を作ってジャンプしていく
船に着くとスムージー姉さんが迎えてくれた
｢流石だな、クラッカー兄さん、A。メリエンダの準備は整っている｣
やったー！と飛び跳ねて喜ぶAを見て2人は (天使！！！) と心で叫ぶ
船の一室のドアを開けると、そこにはテーブルに高く積まれたクロカンブッシュが3人分。
天井につかんばかりの高さである
Aは目をキラキラさせて椅子に座ると、早く早くと2人に目を向ける
内心 狂いそうになりながらも、クラッカーとスムージーは席に着いた
おやつを食べ始めると10秒に1回は おいしーっ！ とAの声が響く
甘やかし上手な兄と姉は
｢ビスケットもどうだ？｣
｢ジュースでもしぼろうか？｣
とAに声をかける
兄と姉の優しさを素直に受け止め、｢ありがとーｯ！｣とおやつを満喫する末っ子
末っ子のお仕事はこうして終わっていくのであった……
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葉崎もあ(プロフ) - せいなさん» わぁぁぁ嬉しいですありがとうございます！！ 続きもこの後出していくので、お付き合いいただけますと嬉しいです(●´▽`●) (2019年11月4日 20時) (
レス) id: 67ff0abe74 (このIDを非表示/違反報告)
せいな(プロフ) - 更新応援しています！もう素晴らしすぎて興奮状態です！続き待ってます！ (2019年11月4日 15時) (レス) id: 02fe39b432 (このIDを非表示/違反報告)
葉崎もあ(プロフ) - 十七夜さん» ありがとうございます！ご期待に添えるよう、更新がんばります(*´∀｀*)今後ともよろしくお願いします！ (2018年10月28日 1時) (レス) id: ec0e1cdd14 (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - この展開は他の作品になかった！！すっげー期待してます！これからも頑張って！！ (2018年10月27日 23時) (レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
葉崎もあ(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！コメントいただけると励みになります！！これからも楽しんでいただけるように頑張りますね(＊´ｖ｀) (2018年10月27日 23時) (レス) id: ec0e1cdd14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉崎もあ | 作成日時：2018年10月16日 22時
