愛され家政婦の日常〜アノトキ編〜 (ページ23)

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23マシホ(81〜93) ページ23

気に入らん。最近のAと弟たち…。
本当に弟と思うてるのはジョンファンだけやないやろうか。それやってしつこいねん!ってくらいにくっ付いて離れんジョンファンも弟とは言え随分入れ込んでるように見えるけど。

Aがいつもと何処か違うって直感で気付いたジョンファンは褒めるけど、その違うAにさせたんは俺やないかなぁって思うてる。
いなくなってからも俺のことを考えてしまう様にって残した前日の俺が、Aをいつもと少し違うAにさせとるんやとしたら…それだけで悦に入る。

ジョンファンやヒョンたちの心配とは裏腹に俺は、愉快でこの上ない優越感に浸っていた。

やのに…ここんとこ何やねん。弟たちがAとやたら仲良くなってるやんか。

あんだけベッタリくっ付いてたジョンファンから開放されたと思うたら次はジョンウがベッタリへばり付いて、はぁ〜…ホンマ隙だらけやな。
何よりメンバーみんなどんだけA好きなん？マスコットキャラくらいに思うてるんやろ。
俺はそんなんやないから…その程度なら手出さんと大人しくしててくれぇ。

バスの中でもジョンウが、ベッタリで…
もしホンマにAが前の日の俺の影響で心ここにあらずなら、しばらくは俺から頻繁に話しかけることはせんつもりやったから話し掛けんかった。
いつでも側におったら効果薄れるやんw
いつもそんなに計算しながら動いとるわけでもないけど多少は考えんとね、欲しいもん手に入れるためにはじっと待つだけの時間も必要やねん。

現場に着いてからも、敢えて俺から声かけたりはせんかったんやけど…もちろん目では追いかけてるわけで。
ハルトが1日目も2日目も自分からAに近付いて行ってるのも見えてはいた。何を話してるのかまでは聞こえる距離や無かったけど。
帰る前に見たハルトの顔が少し…俺も知ってる感情を含んでいるようで。その表情を見たらこの2日何もしなかった自分を振り返り、唐突な焦りの感情が激しく体中を廻った。

今のままじゃあかん…かも知れん…

ロケの後宿舎では相変わらずジョンウはベッタリやし、今度はドヨンまで今まで以上にくっ付いてる。
挙げ句ヒョンまで俺の知らんところでAと秘密を共有？何なんそれ？

もう…ホンマに今のままではアカン。
ジュンギュヒョンやイェダミが何処まで本気か分からへんけど、動き出さな…少なくともハルトは動いてる…
思い立ったら今すぐやね。Aを部屋に呼ぶために珍しくホワイトボードに名前を書いた。