フード被りの天才少女は夢ノ咲学院へ転入してきました (ページ5)

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事務所ページ5

貴女side

prrrrrrrrrr……

prrrrrrrr…ﾌﾟｯ

?《はい。佐野木(ｻﾉｷ)です。どうかしましたか？榊先生。》

貴「おぉ、佐野木。朝早くにごめん。小説が描き終わったから届けに行くわ。今事務所に居る？」

佐野木《はい。居ますよ。》

貴「良かった。じゃあ、9時過ぎには着くようにする。」

佐野木《分かりました。お待ちしております。》ﾌﾟﾂﾝ

電話が終わり、部屋に戻り寝間着からフード付きの白い服と綿パンの黒ズボンに着替えた。

そして、最後に……

ポスっとウィッグを被る。

顔出ししてるから、これぐらいしないと大変何だよな～。(苦笑)

あ、ちなみに「榊(ｻｶｷ)」って言うのは小説家としての私の名前。

本名は気が引けたからな…

榊Aで小説家やって、玄也で歌い手。

疲れるけど、楽しくてやめらんないんだよな～

さてと、準備も出来たことだし…行くか…

疲れる…眠い……←

そこから、電車に乗り1時間半程かかって事務所に着いた。

マジ疲れた……

満員電車だったし……ハァァァ

まぁ、気持ち切り替えないと。

目の前には、10階建ての事務所がある。

この事務所は、私の歌い手と小説家としての仕事。そして、怜治のモデルの仕事で。この3つで使っている事務所だ。

だから、顔出す事は多い。

あ、ついでに転入の事も話すか。

ガチャｯと扉を開け、スリッパに履き替えて〈小説・編集室〉に入る。

貴「こんにちは～」

飯山「クロk…榊先生!!」

あ、今飯山(ｲｲﾔﾏ)さんクロくんって言いかけたな。ﾆﾔﾆﾔ

後でイジってやろっと。←

あ、部屋入る前にはウィッグ取ったよ。

佐野木「あ！榊先生!!来てたんですね！」

後ろから声がして振り向くと、ニコニコと笑っている佐野木が居た。

貴「やっふぃ～。佐野木～」

軽い挨拶をする。

佐野木は、ウェーブのかかった髪に黒い伊達メガネ、そしてスーツをキッチリと着こなしている。

これだけを聞けば、｢真面目な人｣って思うかもしれないけど、佐野木は可愛い系なんだよな～。

目は大きいし、案外子供っぽいとこもあるし…

あ、脱線してた。

貴「ほい、原稿。」

ポンッと佐野木に原稿を渡した。