旅に出ます6 ページ26
「仲いいよねぇ〜…」
「早く起こさないと回りきれないぞ」
「写真撮っとこ写真」
「もう撮った」
Fischer'sメンバーの視線の先には丸まって眠るAと、それを抱えるようにして眠るシルクの姿があった。
「よし、起こそう。ぺけ歌え」
「…あーたーらしーいーあーさがきたー!!」
「チョイスどうにかしろよ」
『ん〜…はっ!時間!』
「起きた?おはようA」
時間を気にしながら飛び起きたAは欠伸をしながらおはよう、と返した。
『まだ間に合う?』
「なにが?」
『夜アレルギー』
「ダメだ寝ぼけてるわこいつ」
寝ぼけている二人を車にぶち込み宿をあとにした。
今日行くところは水族館とあとはメインストリートだな。
「ンダホ、時間平気か?」
「うん。後ろの二人が心配だけど飛行機とレンタカーは平気」
アイスクライマーはぼーっとしているし、シルクに至ってはまだ寝ている。
このクソ野郎どもめ…
「おいオメーらシャキッとしろよ!」
「ん〜」
『俺は起きてるよ〜あ、アイス食べたいな。着いたらとりあえず一本キメるわ』
「疲れてるだろうし車くらい寝かせてあげようよダーマ」
程なくして水族館についた。
マサイは三脚を取り出し、正面に立てている。
「集合撮ろうぜ」
「いいね、今回全員揃ってまだ撮ってないし」
『ちょっひょまっれ』
「おめーマジで食ってんのかよ」
「いくぜー?せーのっ!」
「「「「「「「『アデュー!』」」」」」」」
写真を撮り水族館に入ると、小さな水槽の列の奥にひときわ大きい大水槽があった。
それにしても、人が少ない。
というかいない。
『シルク、他のお客さんいないの?』
「1時間だけな、貸し切り」
『お前まじか』
こんな素晴らしい場所を貸し切りなんて、夢のようだ。
俺たちは、ジンベエが雄大に泳ぐ大水槽の前から動けなかった。
「すごいね」
「まさにFischer'sって感じ」
「海の中から見たらこんな感じなんだよな」
「感動するね」
「また来るか」
「みんなで来ようよ」
「俺達も、こんな風にでっかくなろうな」
『うん』
自然と、手を繋いでいた。
全員で、また来よう。
後日案内をしてくれていた館長さんから、後ろ姿で1列に並び全員が手をつなぐ写真が送られてきた。
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ぐるり。(プロフ) - しみずさん» んわー!しみずさんありがとうございます!無意味なパート2ですが、今後ともよろしくお願い致します(ノ゚Д゚)ノ↑↑↑ (2018年1月13日 9時) (レス) id: d12cac2abb (このIDを非表示/違反報告)
しみず(プロフ) - わわわ、いつの間にパート2…!!続編おめでとうございます、これからもひっそりとファンで居させてください…!!無理のなさらない程度に更新ふぁいとです…!! (2018年1月13日 3時) (レス) id: 516966c55c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぐるり。 | 作成日時:2018年1月12日 18時