┗後編 ページ13
「じゃあ今度はアイスの追いだね」
『おうよ、追いでも天下のシルクさんを引きずり下ろしてやらぁ！』
「言いやがったなてめぇ…よし、じゃあこの試合勝った方がFischer's最強な」
次はシルクが上に、俺が下に構える。
スタートの合図で俺がジャングルジムに足を掛けると同時に、シルクは俺と同じようにブランコ側に大ジャンプした。
『っ…行くの早くね？！』
「お前上に登らねぇと飛べねぇだろ？ほらほら時間かけろよ〜」
余裕で飛び移ったシルクに続き、低めの位置だが俺も飛ぼうとするもやはり高くないと俺の脚力じゃ自信が無い。
「へっへ〜！おっにさんこっちらー！」
シルクは遊具に付いている知育玩具で遊んでいる。
余裕綽々ってかこのやろー！
『おし…飛ぶぜ！！』
先程より低い位置からブランコの椅子めがけて飛び移る。
しかしやはり高さからの飛距離が足りず地面に後ろ足が着いてしまった。
『あっぶね！』
時すでに遅し。
砂利に滑った俺は見事なまでにひっくり返り、顔面にブランコがぶち当たった。
「おわ〜…アイス大丈夫…？」
『ちょっと待って…口切った…いってぇ…』
「お前無茶するからだろ」
「大丈夫か？」
『ん〜…とりあえずシルクの勝ちな。引き分けってことで締めて』
ちょうど前歯の上あたりを切ったのか、沁みるし血の味がするし血が止まらない。
「おけ、じゃあみんなは気をつけてやれよな」
「無茶はしないこと！ほんと危ないからね！」
「あとちっさい子供にも気をつけろよ」
『アジュー！』
動画を絞めたところで蛇口に走る。
口から手を離すと、真っ赤な血がドバドバと排水溝に流れた。
「お前鼻血も出てる」
シルクは心配そうにこちらを覗き込んでティッシュを渡してきた。
『悪ぃな、カッコつけすぎたわ』
ゆっくりと口をすすぐともう血の味はしなかった。血は止まっているらしい。
『お前にいいとこ見せたかったんだけど、やっぱ自分の脚力甘く見すぎたわ〜』
「馬鹿野郎、怪我して心配させてたら元も子もねぇだろ」
泣きそうな顔をしているシルクに抱きしめられ、俺もまだまだだなぁと悟った。
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ぐるり。(プロフ) - しみずさん» んわー！しみずさんありがとうございます！無意味なパート2ですが、今後ともよろしくお願い致します(ﾉﾟДﾟ)ﾉ↑↑↑ (2018年1月13日 9時) (
レス) id: d12cac2abb (このIDを非表示/違反報告)
しみず(プロフ) - わわわ、いつの間にパート２…！！続編おめでとうございます、これからもひっそりとファンで居させてください…！！無理のなさらない程度に更新ふぁいとです…！！ (2018年1月13日 3時) (レス) id: 516966c55c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐるり。 | 作成日時：2018年1月12日 18時
