うんどうかい３ ページ17
「お、戻った？次リレーだぞ。お前走れる？」
俺が泣き止んで顔を洗ってから戻った時、次のリレーで勝てば優勝を狙えるところまで来ていた。
ちょっと席を外してただけで心配するマサイ心配しすぎかよ。
『おう、悪ぃな。行ける行ける』
「じゃあ俺のあとね！シルクの前。んでシルクアンカー！」
「俺ははじめの方に走ればいいんだよね？」
『おー、もっきゅんにかかっとるぞ頑張れ〜』
「………」
『シルク？』
何も喋らないシルクが不思議で、顔を覗き込むと視線をそらされた。
あれ、俺なんかしたかな？
「……仲いいのな」
『なにが。』
「カンタくん」
あー、なんだそういうことか。
『……帰ったらちゃんと相手してやるから、な？今はこれで我慢して』
不貞腐れるシルクの手をそっと握り、周りにバレないよう薬指に口付ければ少しだけ表情が和らいだ気がした。
『さ、いくぞリーダー！…勝とうな』
「ん。無理すんなよ、おまえ」
『たった一周走るだけだろ。余裕！』
俺がそう言った時、スタートの合図がなった。
前半は下位、モトキが奮闘して上位に追いつき何やかんやでなんと１位になった我が赤チーム。
ここからはさらに早いメンバーを入れている。
「ペケいけー！」
「頑張れー！」
俺の前のぺけたんがいつも以上の速さで走る。あっという間に一周を走り終わり俺にバトンを渡した。
「A！」
『はいよぉ！』
全力で走る、走る。
半分を過ぎたあたりで心臓が跳ね上がり、足が止まりかけた。
痛くはない、驚いただけ。
「A！頑張れ！」
そうはっきりとシルクの声が聞こえ、しっかりとした足取りで走った。
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ぐるり。(プロフ) - しみずさん» んわー！しみずさんありがとうございます！無意味なパート2ですが、今後ともよろしくお願い致します(ﾉﾟДﾟ)ﾉ↑↑↑ (2018年1月13日 9時) (
レス) id: d12cac2abb (このIDを非表示/違反報告)
しみず(プロフ) - わわわ、いつの間にパート２…！！続編おめでとうございます、これからもひっそりとファンで居させてください…！！無理のなさらない程度に更新ふぁいとです…！！ (2018年1月13日 3時) (レス) id: 516966c55c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐるり。 | 作成日時：2018年1月12日 18時
