ラブコール ［小森隼］

嘘 ページ36

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昨日、アラームを消さなかったから、隼くんを起こす時間にアラームが鳴る


でも、電話もしないし会いにもいなかい

ご飯を食べずに準備をして、家を出る

エレベーターに向かう途中、課長からの電話で足を止める


A「わかりました、失礼します」

今日は8時に会社に着こうとしてたのに、9時に着けばいいって。

いつもは時間制限ないのに、何故か今日だけ9時

9時前はちょうど、隼くんが家を出る時間

はあ、こんな時には会いたくないよ

もう一度、家の中に入り隼くんからオススメされたコーヒーを飲む


A「にがあい」

いつも、このコーヒーを飲むときは牛乳を入れてたけど今日はこのまま飲みたかった


テレビの占いで私は最下位

ラッキーアイテムはウサギのストラップ


そんなもの持ってないし、今日はドン底で生きていよう


占いが終わり、時間を見るともう家を出なきゃいけない時間

靴を履き、急いで家を出る

隼「Aおはよー」

玄関のドアを開けるタイミングがまさかのかぶり

何故か、コハルちゃんの姿はない

隼「なにかあった？なんで今日来なかったの？」



A「え？」

隼「え？って...いつも起こしてくれてたじゃん、どうした？最近忙しかった？」

心配そうな顔してみてくる隼くん

そんな顔で見ないでよ...

A「コハルちゃんは？」

隼「なんかAが忙しくていつも早く出勤するから変わり頼まれたって言ってたから」


A「...私そんなこと言ってないけど、」


隼くんの家の中から今は聞きたくないコハルちゃんの声

コハル「隼さん、お弁当です！前は食べてなかったみたいなので作ってみました！」

沢山のハートがついたお弁当のカバン

隼「あざーす」

それを笑顔で受け取る隼くん

コハルちゃんには隼くんしか見えてなくて
隼くんもコハルちゃんしか見えていない

2人だけの時間

こんなの見たくない...

A「隼くんじゃあこれからはコハルちゃんが起こしてくれるらしいから、コハルちゃんよろしくね」

涙が溢れないように少しだけ上を向いてエレベーターまで向かった

時計を見ると地味に遅刻しそうな時間

そして、メンバーさん達が乗っている車が見える

中から勢いよく亜嵐くんが出てきた


隼くんにもコハルちゃんにも亜嵐くんにもみんなに会いたくないのに....

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