ラブコール ［小森隼］

おみくじ ページ29

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A「隼くん、5円玉ね」

財布から5円を取り出しお賽銭箱に入れて2人で手を合わせる



隼くんが健康でいられますように

隼くんがずっと笑顔でいられますように

隼くんが幸せでありますように



A「よし、叶いますように」

隼くんもお祈りしたみたいでニコニコしてる



階段を降りて帰ろうか、そういっていた時


向こうに御神籤が沢山置いてあった


私も隼くんもこういうのは大好きだからすぐ近くに行って、おみくじを見る


A「種類沢山だね、どれにしよう」

目に止まったのは恋みくじ

キーホルダー付きらしくてすごく可愛いからこれにしよう

200円入れておみくじを引く

紙を開くと、【中吉】


『想っていればいずれ叶う。ライバルに注意』



おみくじは絶対に信じるタイプだから、叶うって信じてみよう、私ずっとずっと隼くんのこと好きでいられるもん！


でも、そこにはライバルが現れて、隼くんを奪おうとしてくる

多分、それはコハルちゃん。

だってコハルちゃん隼くんのファンだって言ってたし、事務所でも働いているんでしょ。私より近い距離にいるコハルちゃんに勝たなければいけない


おみくじと一緒についてきたキーホルダーを見てみると薄ピンクのハートにキラキラした小さな星がついてある


財布につけて持ち歩こうっと。

おみくじを紐に結ぼうって思ったけど、財布の中にしまった

あった方がなんとなく心強いから


A「隼くんは何のおみくじ引いた？隼くんどうせダルマのでしょ」

隼「ブブーAと一緒の」

見せてもらうと本当に一緒のおみくじだった

隼「ねえ見て、俺大吉。好きな相手から告白されるってさ。やばくね？」


ニコニコしながら私の顔の前でキーホルダーを見せつける隼くん

キーホルダーは白のハートでキラキラダイヤが散りばめられているオシャレなの。


A「すごい隼くん強い」


隼くんはおみくじを紐に結んだ

そしてキーホルダーはポケットの中に入れた


ポケットに入れて無くさなきゃいいけど


空も青からオレンジに気づけば変わって、そろそろ帰ろっかって隼くん


夕焼けは綺麗なグラデーションがかってて、たまにすれ違う着物姿の女性とよく合う


そして、駅に着き新幹線を待つ


イスに座りながら今日楽しかったことを隼くんが沢山お話ししてくれた



楽しかったね そういうとまた来ようなって約束してくれる隼くん


その顔はいつもより優しくてだけど少し悲しい表情だった。

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