わが校のアイドル…の親友。 ページ10
＊
やってしまった。
今のオレの頭の中は後悔の二文字で埋め尽くされていた。
死ぬ気弾とかいうやつを赤ん坊、家庭教師のリボーンに撃たれ、名前の通り死ぬ気でわが校のアイドル、笹川京子に告白をしてしまったオレ。
「告白する気なんてサラサラなかったのに〜！！」
告白したときのことが鮮明に思い出される。
笹川京子と剣道部の主将と黒川Aが三人で登校してて、その上に偶然落ちて、告白して、京子ちゃんに拒絶され、剣道部の主将に殴られて…
「ホンット散々だったよ…」
でも、嬉しいことが一つだけあった。
オレが告白した後、京子ちゃんと剣道部の主将が去っていって、黒川さんがオレにジャージを貸してくれた。
あの憧れの存在だった黒川さんに、だ。
「あの黒川Aって女、お前の憧れなのか。」
「そうだよ…って、ええっ！」
何で知ってるんだよ！って思ったけど、こいつ読心術使えるんだったけ？
「あの女はいい女だな。愛人にしてーぐらい。」
「だよな〜。やっぱりリボーンもそう思って…って、愛人…？」
「ああ。」
…なんかツッコミするのもめんどくさくなってきた。
もーいいや。スルーしよ。
「黒川さんは京子ちゃんの親友で、京子ちゃんを狙ってる男子の間では
黒川さんを倒さなければ京子ちゃんと遊びにいくことは勿論、話すことも難しい、
つまり第一関門。それを突破するのは不可能に等しいとされてるんだ。」
「たしかに黒川はいい目付きをしてるな。
男達に向けるあの殺気に溢れた目はなかなかのもんだ。」
オレは睨まれたことないけど、他の奴が睨まれてたのを見たとき、恐怖で震え上がった。
しかも何か護身術みたいなものができるらしいから、迂闊に手を出したら返り討ちにあう。
確かにオレ達男子からしてみれば恐怖の存在でしかないけど、黒川さんはすごく美人だ。
京子ちゃんがかわいい系なら、
黒川さんは綺麗系、みたいな。
それに頭もいいし、運動能力も高い。
完璧人間だ。
性格だって良い。
女子にはいつでも優しいし…
オレにも優しくしてくれた。
そう、あれは入学したてのころ…
オレの隣の席は、黒川さんだった。
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 798人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「成り代わり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まぶぴちょこ(プロフ) - 続きがとっても気になります！是非とも続きを書いてほしいです…いつまでも更新楽しみにしています (2022年4月15日 19時) (
レス) @page33 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
アル - あれま？終わっちった？？面白い！って思いながら読んでたらいつの間にか終わってました…是非とも続きを… (2020年8月16日 1時) (レス) id: 327b6bf4ac (このIDを非表示/違反報告)
リア - あーこういうのマジで好きです。 完結しちゃってますけどもう続きは書かれないのでしょうか…それだったらとっても残念です (2019年2月19日 15時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
部久(プロフ) - 展開珍しくて面白いです。更新楽しみにしてます。頑張ってください (2017年9月4日 17時) (レス) id: 0d4f3869ed (このIDを非表示/違反報告)
アリーナ - 面白いです(o>ω<o)応援します(*´∀`*)ﾉ｡+゜*｡ (2017年5月11日 14時) (レス) id: 4a32832ed1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
