電話 ページ27
*
珍しく了平さんから電話がかかってきたと思ったら、家に帰ったら京子も私もいないので、心配になったそう。
電話越しに聞こえてくる声はどこかいつもより弱々しかった。
「京子にも連絡したのだが、出なくてな...」
「ああ...今、遊んでたから気づかなかったんだと思う。」
さっきまで暴れてたし、携帯はツナの部屋に置いたままだったから。
「そろそろ連れて帰りますので、そんなに不安そうな声出さないでください。らしくないですよ。」
「...そうか。悪いな。
いつも助かっている。極限にありがとう。」
「いえ、いいんですよ。
私のほうこそいつも助かってます。」
...ここで気づいた方も多いのではないでしょうか。
そう、了平さんが大人しいということに。
確かに最近は張り合う相手がいなくて、少し大人しいが、
それでも了平さんの部屋からは、練習中に「極限!!!!!」と聞こえてくる。
少し遠くにいても会話はハッキリ聞こえるくらいにはまだうるさい。
だが、京子と了平さんに合流するとき、先ほどまで大声で話していたのに、急に声量が落ちるのだ。
「オレはやるぞ！！極限！！！！！」
「ふふ、頑張ってね！
あ、A！おはよ！」
「おはよう。京子、了平さん。」
「うむ。おはよう。」
このように、会話にビックリマークが入らなくなるのだ。
その変わりようは、原作のうるささを知ってる私からしたらちょっと怖い。
...この人、本当に笹川了平？って、感じに。
そろそろ、京子死ぬ気事件の証拠隠滅は終わったかな。
「それじゃあ、了平さん。切りますね。」
「うむ。京子をよろしく頼むぞ。」
「はい。では。」
通話を終えてツナの部屋に向かうと、
ちょうど隠滅が終わったときだった。
「騒がしかったけど、なんかあった？」
「いっいや！別に、何も！」
「あれ、京子...」
「遊びつかれて寝てるんだぞ。」
「...ふぅーん？」
京子セコムの私を怒らせたくないのか、必死にウソをつく。
原作通りだからむしろ喜ばしいことなんだけど。
「ま、いいわ。」
「へっ」
「さっき、そろそろ帰ってこいって連絡があったから、もう帰るわ。
あまり遊べなかったけど、今日はありがとう。」
よいしょっと、京子を背負って荷物を持って帰ろうとする。
京子は軽いけど、流石に私も女子だからちょっとキツイな。
「じゃ、明日。」
「は、はい。」
私はゆっくりと歩き始めた。
上を見ると、薄暗くなった空が見えた。
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まぶぴちょこ(プロフ) - 続きがとっても気になります！是非とも続きを書いてほしいです…いつまでも更新楽しみにしています (2022年4月15日 19時) (
レス) @page33 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
アル - あれま？終わっちった？？面白い！って思いながら読んでたらいつの間にか終わってました…是非とも続きを… (2020年8月16日 1時) (レス) id: 327b6bf4ac (このIDを非表示/違反報告)
リア - あーこういうのマジで好きです。 完結しちゃってますけどもう続きは書かれないのでしょうか…それだったらとっても残念です (2019年2月19日 15時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
部久(プロフ) - 展開珍しくて面白いです。更新楽しみにしてます。頑張ってください (2017年9月4日 17時) (レス) id: 0d4f3869ed (このIDを非表示/違反報告)
アリーナ - 面白いです(o>ω<o)応援します(*´∀`*)ﾉ｡+゜*｡ (2017年5月11日 14時) (レス) id: 4a32832ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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