カッコよかったよ ページ16
*
「ヒェっ！？」
何を言われるのかと思ったら、黒川さんから感謝の言葉が聞こえて驚いて変な声が出てしまった。
クスッと黒川さんに笑われた。
ああああ！！恥ずかしい！恥ずかしい！恥ずかしいーー！！
恥ずかしくて顔を真っ赤にする。
「京子のために持田先輩と闘ってくれてありがとう。」
正直、ウザかったし目障りだったから。
と、綺麗な笑みをうかべてサラリと毒を吐く黒川さん。
「沢田がやってくれなかったら私が殺ってやろうと思ってた。」
そうだったのーー！？
「いや、べつに、そんな、大したことは…」
「いいや。大したことだよ。
沢田は京子を守るために闘った。カッコよかったよ。」
言いたかったことはそれだけ。それじゃ。
と颯爽と京子ちゃんと去っていく黒川さん。
《カッコよかったよ。》
さっき黒川さんに言われた言葉が頭の中で何度もリピートされる。
「《カッコよかったよ。》…って、黒川さんに、言われた…！！」
京子ちゃんのときと同じくらい嬉しかった。
これで憧れの黒川さんに一歩でも近づけたかな…？
でも、京子ちゃんにあんなこと言われたのも、黒川さんにあんなことを言われたのも、みんなの真ん中にいれたことも、全部、
あいつ…、リボーンのおかげなんだ。
あいつ、言うこともやることもムチャクチャだけど、あいつがいなかったらこんなことありえないもんな…。
ちょっとは、認めてやってもいいかな…。
ドタドタと騒がしく自分の部屋に入る。
はやくリボーンにも知ってもらいたい。
だってあいつのおかげだから。
「やったぜリボーン！
京子ちゃんと友達になったーっ！！」
だけどリボーンから返事が来なくて、いないのかな、と部屋を見回すと、すぐそこで寝ているリボーンの姿を発見した。
「なんだ、いるじゃないか。
なあリボーン！」
小走りでリボーンのもとへ行こうとする、
と、くんっと足に何か引っ掛かった。
ピンッと何かをのける音がした。
そのなにかとは、言わずもがな手榴弾だ。
「しまっ…！！」
ドガン！と大きな音と同時に、風圧で吹っ飛ばされる。オレの部屋共々。
いってぇー！
ボロボロになった体に鞭をうち、瓦礫の山から這い出る。
上を見ると真っ赤に染まった大空に、パラシュートでゆらゆら揺れるあいつ。
「絶対マフィアなんかなるもんか…」
唸るような声でそう呟いた。
こうしてツナのもとに
死ととなりあわせの生活がやってきた。
*
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まぶぴちょこ(プロフ) - 続きがとっても気になります！是非とも続きを書いてほしいです…いつまでも更新楽しみにしています (2022年4月15日 19時) (
レス) @page33 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
アル - あれま？終わっちった？？面白い！って思いながら読んでたらいつの間にか終わってました…是非とも続きを… (2020年8月16日 1時) (レス) id: 327b6bf4ac (このIDを非表示/違反報告)
リア - あーこういうのマジで好きです。 完結しちゃってますけどもう続きは書かれないのでしょうか…それだったらとっても残念です (2019年2月19日 15時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
部久(プロフ) - 展開珍しくて面白いです。更新楽しみにしてます。頑張ってください (2017年9月4日 17時) (レス) id: 0d4f3869ed (このIDを非表示/違反報告)
アリーナ - 面白いです(o>ω<o)応援します(*´∀`*)ﾉ｡+゜*｡ (2017年5月11日 14時) (レス) id: 4a32832ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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