ハジメをヤのつく自由業の人っぽいと思いはじめた ページ35
モニターが並べられている部屋の中、三鶴と協力してこっそりつけた監視カメラから情報が送られてくる。
ウノたちといるときの勢いをなくしたジューゴと相変わらず目つきの悪いハジメが映った。
ヘッドフォンからはハジメの低い声が聞こえてくる。
[ここにある監視カメラはすべて停止させてある]
『実はここにも監視カメラが…！』
おどけるようにAが言った。A以外誰もいない部屋に答える人はいない。
『やめよ…独り言は。寂しい人みたいだ…今も』
ジューゴの静かな声とAの独り言が重なる。
ハジメが犬士郎と無線機で会話しはじめたのを見てキーボードを操作する。
13舎地下牢獄の映像の隣に４舎地下牢獄の映像が映された。
ヘッドフォンをつけ直し、またキーボードを操作すると部屋に４舎の音声が流れ始めた。
[お前と話したいことはあの『傷の男』についてだ]
ヘッドフォンの外からの音とヘッドフォンからの音が重なり、よりはっきりと会話が聞こえる。
Aは椅子の背に体を預ける。目をつぶり耳に神経を集中させた。
{634番は傷の男を探してる…15番も…か。なにか資料とかあったっけ…}
[ジューゴ、お前にその『枷』は必要ねぇよ、俺によこせ！]
{そして634番は枷を欲しがっている…あれって取れないんじゃ…？}
微かなる記憶を手繰り寄せ、確かにジューゴが取れないと言っていたことを思い出した。
そして、ムサシの発言で不可能にも近いことをなぜやろうとしているのか、納得する。
{なるほど…枷は傷の男への道…だと思っているのか。間違ってはいない…？}
[俺の目的はな、あの男を見つけだし、この手で殺してやるんだ]
[殺す………だと？どうしてそこまでヤツを…]
[お前はその『枷』を付けられて、あの姿になった自分をどう思った？
『バケモノ』だと思わなかったか？]
Aの周りの空気が冷たく凍った。凍らせた本人も白い息を吐き出す。
ムサシが自分の想いを話す。
今まで言えなかった想いを、似た境遇のジューゴなら聞いてくれると信じて。
＿＿ヤツの持つ技術は他より卓越しすぎている＿＿
彼の言葉を聞き、何事かをつぶやく。それは誰かの名前のようだった。
ムサシが自分の昔話を始める。
他の人より高い体温。『お日様』のように温かい手
ある日起きた『熱』の異変。それを忘れかけた時に起きた人体発火
それは彼の大学生活を崩れさせた。
そして追い討ちをかけるように家が燃やされる。
キジさんの溢れ出るおかん感大好き(キジさん出てこない)→←ジューゴお久ぁぁぁ！ゴメンねぇぇ！
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nonano - 久しぶりに評価とかお気に入り追加してくれている人とか見たら今まではありえなかった数字があり目がこぼれそう。 (2018年9月22日 21時) (
レス) id: cab78264ef (このIDを非表示/違反報告)
nonano - お久です。作者です。ついに２の方も話数がいっぱいになり３まで続くことになりました。引き続きよろしくお願いします(^∀^) (2018年8月15日 7時) (レス) id: cab78264ef (このIDを非表示/違反報告)
nonano - あとあと読むと↓相当頭ヤバいっすね (2018年7月6日 20時) (レス) id: cab78264ef (このIDを非表示/違反報告)
nonano - ありがとうございます！というか、初めてが私の作品で本当によかったんですか？嬉しすぎて土下寝しか出来ない空気の私の作品で？ありがたいんでとりあえず部屋を回りながらももりんさんを拝みますね。きっとどれかの方角にももりんさんがいるはず。 (2018年5月1日 17時) (レス) id: cab78264ef (このIDを非表示/違反報告)
ももりん - 男主の話は初めて読んだけど面白かった！続きも期待してますっ！！ ナンバカ最高！！(*'▽'*) (2018年4月30日 0時) (レス) id: 94d8ae4f4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nonano | 作成日時：2018年2月9日 20時
