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8.それっていわゆる ページ8

昼休み。
溜息を吐きつつ周りを見渡して先輩がいない事を確認。
自販機に小銭を押し込んでココアを購入。
もう一度周りを確認して教室へ急ごう。見つかる前に。
そう考えて周りを確認するとこれまた嫌な顔。

「あ、A。」

「うげ。会長、副会長。」

「あぁ、Aちゃん、久しぶりやな。」

にやにやと笑う会長とにこにこと人の良さそうな笑みを浮かべる副会長、トントンさん。
あ、あれだ。絶対手伝いさせられるやつ。

「あ〜私は失礼しますどうもちっすちっす。」

「まぁまてや。」

「どうせ手伝いさせられるやつでしょ知ってますよ!先輩に見つかる前に早くここから…」

「あ!!!いたいたいた!!!!!」

「イヤァ!!」

最悪だ。
なんで彼はこうやって最悪のタイミングで来るのだろうか。
急いで逃げようと駆け出す。
しかしそれも虚しく、待てよと会長に肩を掴まれる。
こいつ結構力強い。肩ミシミシ言ってるんですけど。
副会長なんて笑い堪えてるし。最悪。

「放課後、生徒会室来い。手伝え。」

「嫌ですよ絶対嫌…。」

「来なかったら離さん。」

「どっかの誰かと同じような事言ってますね!」

ちら、と先輩を見やるとにこにこと笑っている。
ひえっ。

「あれ、トン氏も、Aと知り合いやってんか!」

「こっちの台詞やねんけど…」

「ねぇ会長離して逃げたい」

「まぁ落ち着け。…生徒会室に来たらサッカー部見学行かんくて良くなるゾ。」

耳元で甘言を囁かれる。
……!!!!!

「是非とも行かせて頂きます!!!」

「よろしい。」

ぱ、と肩を離され、即座に逃げる。

「あっ。…」

けど後ろから追って来る気配は無かった。
どうしたんだろ。

…まぁ、こんなもんだろう。どうせ。

____________

「…追わんでえぇのかシッマ」

「あ、あの、もしかしてグル氏とA、付き合ってはります?」

「ぶっ」

「なんでや。」

「だってよく一緒に居るし耳元で…」

「お前のが近いしよく居るやんけ。…安心しろ、違う。」

「あ、そっか…。」

なんで安心してんねやろ。

9.ふりつもる→←7.目を合わせてみてそれは



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氷菓。(プロフ) - 紅月さん» ありがとうございます!コネシマさんは好きな女性にはわりと心あると思っておりますので…! (2018年4月8日 12時) (レス) id: b88cedb558 (このIDを非表示/違反報告)
紅月 - とっても好みな小説でした!相手のことを思ってるコネシマが好きです( ˙-˙ ) (2018年4月8日 10時) (レス) id: b978a7b95f (このIDを非表示/違反報告)
拳で抵抗する桐生(プロフ) - あぁ^〜コネシマ好きぃ^〜 (2018年1月17日 9時) (レス) id: 730bab422c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷菓。 | 作成日時:2017年12月29日 13時

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