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4.して会うはずもなく ページ4

「くっそ疲れた…」

「はは、お疲れ様。」

机に項垂れる私にけらけらと笑い掛けて労ってくれる隣の席のロボロ君。
くっそほんとなんなんあの人。

結局昼休みいっぱいまで強請られて、断り続けて。

いつか飽きてくれるかな。
…放課後、サッカー部見に行ってみようかな。

なんて考えてればあのうるさい金髪が頭にほやほやと浮かんできたので舌打ちをして打ち消す。
やだ、行かないもんね。

でも、ふと考えてみる。

例え遊びでも、本気でサッカー部に入って欲しくても。
それっていつかは冷めて、どうでもよくなる。
だから私はサッカー部には入らない。
先輩にとって私はきっとその程度なのだろう。

だから私はサッカー部に入らない。

「きりーつ、れい、着席。」

いつのまにか終わっていたホームルーム。
慌てて号令に合わせて、帰る支度をして、ロボロ君にまたねと手を振られて、振り返す。

教室を出て、靴を履いて、真っ先に家に帰るつもりだった。
…見に、行こうかな。

ふとまたそんな考えが頭をよぎって、すぐに冷静になる。
部活とかめんどくさいだけじゃん。
家に帰ってゲームもできないし、文化祭とかも出し物出さなきゃだし。疲れるし。
やめやめ、やめた。

また溜息をついて、昇降口を出ようとした。

「あーーーっ!!!いたいたいたいた!!!!ストーップ!!!!!帰ったらアカン!!!!!!」

馬鹿みたいに高い声が廊下に、昇降口に響き渡る。
げ、と声が漏れて、後ろを見ればやっぱり先輩がいた。

「サッカー部、見に来てや!な!!ほら!!」

「ちょ、腕引っ張んないでください!!痛い痛い!!行きませんて!!!」

「見るだけでも!!!」

「いやです!!!!!!」

周りの人達の視線が痛い。
うぅ、うるさくてごめんなさい。

5.されば偶然→←3.仮の話。



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氷菓。(プロフ) - 紅月さん» ありがとうございます!コネシマさんは好きな女性にはわりと心あると思っておりますので…! (2018年4月8日 12時) (レス) id: b88cedb558 (このIDを非表示/違反報告)
紅月 - とっても好みな小説でした!相手のことを思ってるコネシマが好きです( ˙-˙ ) (2018年4月8日 10時) (レス) id: b978a7b95f (このIDを非表示/違反報告)
拳で抵抗する桐生(プロフ) - あぁ^〜コネシマ好きぃ^〜 (2018年1月17日 9時) (レス) id: 730bab422c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷菓。 | 作成日時:2017年12月29日 13時

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