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「…お、次の試合シッマやな。」

隣で呑気に足を組んでいるゾムさん。
電子パネルを見れば私達の学校名と、先輩達の名前が表記されていた。
…コネシマ、という名前もしっかりと刻まれていた。

「…シッマや。」

そう言ってゾムさんが指差した先にはユニフォームを着て堂々と前を向いて歩く先輩がいた。

…ちょっと、かっこいい、なんて。

ピー、と開始の笛の音が鳴り出せばずっと先輩を目で追っていて、必死に走ったりボールを蹴ったり、そんな姿をずっと見てた。

「シッマやっぱうめぇなぁ。」

「…そう、ですね。」

そう答えれば隣でにやにやと笑みを浮かべ、私を見ている。

「なんですか。」

「いや、別に?なに?かっこいい、とか思ったん?」

「っな、そんなこと…!!」

恥ずかしくなって目をそらして、フィールドを見る。


そしたら偶然にも、客席を見ていた先輩と目があった。

「あっ…。」

目を見開いた先輩はそのまま何処かへと走っていってしまった。

「…いかなきゃ。」

そう呟けば紙袋を抱えて走り出した。

20.それはすぐそこに→←18.そしてそのまま。



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氷菓。(プロフ) - 紅月さん» ありがとうございます!コネシマさんは好きな女性にはわりと心あると思っておりますので…! (2018年4月8日 12時) (レス) id: b88cedb558 (このIDを非表示/違反報告)
紅月 - とっても好みな小説でした!相手のことを思ってるコネシマが好きです( ˙-˙ ) (2018年4月8日 10時) (レス) id: b978a7b95f (このIDを非表示/違反報告)
拳で抵抗する桐生(プロフ) - あぁ^〜コネシマ好きぃ^〜 (2018年1月17日 9時) (レス) id: 730bab422c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷菓。 | 作成日時:2017年12月29日 13時

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