スキとキライの境界線

ダイキライ？ ページ20

3年前_______
私が15歳だった時。

あの配属された人が3日と持たずに飛び出していくというポートマフィアの資金清浄の会計施設に
新入りが入ったという噂が流れた。

『まぁよくあんなところに配属されましたねぇ。』

どんな人かふと気になって行ってみた。

すると…

「それ以上近寄らないでください。臭うので。」

随分とはっきり言う人ですねぇ。とか思ってたなぁ。


『ぷっ…あはははは！！』

なんだか面白くてしばらく笑ってましたよね。


「…何笑ってるんですか？」

その後竜頭戦争の件で織田作さんと兄さんがきたらしい。
…まぁおんなじこと言われたでしょうねぇ。

あの後、よく行くようになってから坂口くんは情報部に配属されて
織田作さんと出会った。


『……』

過去編は置いときまして。
現状を説明しましょう。

芥川くんと兄さんが絶賛喧嘩中…
芥川くんが捕虜を死なせたことで怒ってるみたいですねぇ。
…まぁ私も大概…怒ってるんですけどね。

ドゴッ
鈍い音がして芥川くんが吹っ飛んだ。

「もしかして君は私達が言い訳を求めていると思ったのかな？」

私たちって私入っちゃってます？


「誤解をさせて悪かった。…銃貸して。A。」


『はい。』


私は腰に常備している銃を渡した。


「私たちの知り合いに孤児を個人的に保護している人がいてね。貧民街で君を拾ったのが織田作だったら君を見捨てず正しい方向に導いたろう。それが正しさだ。…ねぇ？A。」


私に話を持ってくるな。←


『そうですねぇ。それが正しさです。でも…私たちはその正しさから見捨てられた人間です。』


「その通り。そしてそんな人間は使えない部下を…こうするんだよ。」

バンッバンッバンっ

兄さんが銃を3発撃った。
すると芥川くんは異能でそれを防いだのだ。


『へえ。やれば出来るじゃないですか。…なんども教えたでしょう？哀れな捕虜切り裂くだけが君の異能の全てじゃないと。防御することもできるはずだって。』


「今まで一度も成功したことなど…！！」


「なかったんでしょ？でも今出来た。…めでたいねぇ。次しくじったら…」


「『二回殴って5発撃つ。いいな。』」

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