女の問題 ページ14
入学式から数週間経ち、クラスはすっかり打ち解け合っていた。
そして私は、時間が過ぎるごとに立花さんと話さなくなっていった。
原因は…
「ねぇ、立花さ」
「Aちゃん、食堂行こ!」
「…うん。」
クラスの中心的女の子。
私は如何も気に入られたようで、どこに行くにしても私を連れて行こうとする。
別に嫌なわけじゃないけどね…一緒にいて楽しいし。
ただ、立花さんは私以外とはあまり打ち解けていないようだった。いつも一人で本を読んでいる。
それが私には少し寂しかった。
_____
「ねぇ森さん。」
「なんだい?Aちゃん。」
「…やっぱいいや、森さんに相談しても意味ない気がしてきた。」
「ちょっ!酷くないかい?!」
泣きついてくる森さん。中年が何してんだか…
「…仲のよかった友達とね、あんまりうまくいってないの。」
「ふむ、喧嘩したわけじゃないのかい?」
「うん。」
私は森さんに事情を全て話した。
「…つまり、リーダー格の女の子がひっついているから話しにくい、と?」
「まぁそういうこと。」
「いつもの君らしくもない。その子に離れてくれ、と言えばいいじゃないか。」
「そんなにうまくいかないよ。」
私は言いたいことは言う主義だけど、これは違う。
女は怖い、それは女が一番よく分かってる。
特に印象が左右されるこの時期に目立ったことをするのはちょっと…
「うーん…私としても助けてやらないのは山々だけど、女性の怖さは…ねぇ。」
そこで私はあることを閃いた。
女の問題は年齢のいった女に聞くのが一番。
「ちょっと探偵社行ってくる!」
「うんうん…ってええっ?!」
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蒼真 - すごい好き…!!!僕はキャラの子供設定あんまり好きじゃないのですがこれは一気に読んじゃいました…続き待ち続けます!() (8月15日 23時) (レス) id: c4ce57e384 (このIDを非表示/違反報告)
玉屑(プロフ) - あの、もしかして中3の点数ってみつばちさんも、採ってらしたんですか? (2021年3月16日 19時) (レス) id: 11190785c6 (このIDを非表示/違反報告)
玉屑(プロフ) - おもしろかったです!続きが早く読みたいです! (2021年1月16日 18時) (レス) id: 845346fb15 (このIDを非表示/違反報告)
みつばち(プロフ) - *Geranium*さん» おぉ!!作品まで来ていただけて嬉しいです!とても可愛かったです!ありがとうございました!また後日、イメ画をアップさせていただきますね! (2019年9月4日 21時) (レス) id: f3e59d4450 (このIDを非表示/違反報告)
*Geranium*(プロフ) - みつばちさんすいません、作品まで来ちゃいました(^_^;) リクエストいただいたイメ画できたんですけど、あんな感じで大丈夫でしょうか?確認お願いします! (2019年9月3日 6時) (レス) id: a4804d91b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みつばち | 作成日時:2019年5月4日 20時