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ノック ページ13

私は静かにお父さんの執務室に立っていた。
時々通る構成員の人に二度見されるが気にしない。



私は一度深く深呼吸をした後…
二回ノックをした。




「お父さん、私。」




中から入れ、と聞こえる。






「手前がノックなんて珍しいじゃねぇか。」








「まぁね。」




恐らくお父さんは気付かないふりをしている。





「お父さん。」








「なんだ。」








「昨日のこと…後免。」



私は最後の言葉は聞こえていたか分からないくらいの声量でそう言った。
するとお父さんは吹き出し笑いをした。





「プッ…はははっ!」







「ちょ、笑わないでよ!」








「悪い悪い、別に怒っちゃいねぇよ。俺は。」







「もう…」








「あんなこと言ったがな、手前が本当に此処に来ようとしているのなら俺はそれを許す気だった。


手前には未来を自分で選んで欲しいんだ。」



お父さんは優しい顔でそう言った。



「…うん。」








「高校進学にするのか?」








「その予定だよ。」








「へぇ、じゃあ色々調べねぇといけないな。」









「あ、それなら大丈夫だよ。」









「あ?もう決めてんのか?」









「此処。県内トップの高校だよ。」





その瞬間お父さんは飲んでいた珈琲を吹き出した。






「な、なななな…手前が?!」








「そんなに驚くこと?!ていうか汚い。」





お父さんは暫くブツブツと独り言を呟いていた。



この高校は先生からも良いんじゃないか、と言われている。




でも私がこの高校を選んだ理由はもう一つある。
それは…



「学費も高額だから宜しくね。」








「お、おう。」





学費が県内トップでもあるから。

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みつばち(プロフ) - のねすそさん» リクエストありがとうございました! (2018年12月31日 11時) (レス) id: 623dcd6ce2 (このIDを非表示/違反報告)
のねすそ(プロフ) - お話書いてくれたんですか( ; ; )嬉しすぎて吐きそうです (2018年12月30日 22時) (レス) id: ee3b8d77ab (このIDを非表示/違反報告)
みつばち(プロフ) - 梓さん» これ、私が従兄弟にやられた実話なんです笑(最後のココアの部分は無し) (2018年12月30日 22時) (レス) id: 623dcd6ce2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 中也さん……デリカシーないよ……w (2018年12月30日 11時) (レス) id: 9adf8dcdc6 (このIDを非表示/違反報告)
みつばち(プロフ) - のねすそさん» リクエストありがとうございます!早速書いてみますね! (2018年12月29日 19時) (レス) id: 623dcd6ce2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みつばち | 作成日時:2018年9月26日 21時

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