中原家の反抗期【中原中也】一学期！

過保護 ページ28

中也パパside





「なっ！Aが男と祭り？！！」



立原が飲んでいる最中、ポツリと零した。


あいつ今朝そんなこと一言も…！！




「はぁ、でも友達と一緒だって言ってましたよ？」









「馬鹿野郎！俺の娘だぞ？！例え友達と一緒であろうが何であろうがそいつが変な輩かも知れねぇぞ？！」








「いや…Aさんの場合、自分で何とかするような…」








「あいつ今日浴衣だろ？！動きにくいじゃねぇか！」







「は、はぁ…」




俺は徐に携帯を取り出し、首領たちに連絡を入れた。


「誰にかけてんすか？中也さん。」






「首領だよ！！」



そう言った瞬間立原は酒を吹き出した。




「汚ねぇな！」







「いやいやいやいや！何してるんですか中也さん！


首領に連絡してどうするんですか？！」






「襲撃の許可をもらう。」








「何で？！」








「決まってるだろ！男を襲うんだよ！」








「んなことしなくて良いです！」



大体、と立原は言葉を続けた。




「その男がAさんの彼氏とかだったらどうするんですか？！」




その瞬間体が硬直した。


彼奴に…彼氏…だと…？




「Aさんだって年頃ですし、余計な事したら今度こそ中也さん嫌われますよ？」







「ぐ…」







「…そんなに心配なら襲撃じゃなくて、普通に見にいけば良いじゃないですか。」








「祭りをか？」








「はい。」






…それもそうだな。

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