中原家の反抗期【中原中也】一学期！

海 ページ16

「はぁ？海？」



部活も引退し、クーラーの効いた部屋でゴロゴロしていた時
お父さんが電話でそう言った。



「嗚呼、今年も首領が誘ってくれたぞ。」








「…ちなみに聞くけどメンバーは？」









「去年と変わらねぇが？」



去年のメンバーとは


森さん、エリスちゃん、姐さん、私

お父さん、芥川君たちだ。





「…私行かない。」


去年は散々な目にあった。





「何でだよ。」








「私今年受験だよ？受験ってのは夏に差がつくんだから。」








「どうせ手前、クーラーの効いた部屋でゴロゴロしてんだろ？」







「うっ…」



図星を突かれた。



「部活やめたんだし偶には外に出ろ。太るぞ。」






「う、五月蝿い！」







「明日行くそうだ。朝早いんだから早く寝とけよ。」








「明日？」




しめた。もうすでに予定が入っていることにすれば…





「あ、あー、私明日友達と出かける予定なんだよね。」






「そうか、なら首領直々にそいつに電話を入れてもらうしかねーな。」







「え？！」








「エリス嬢が手前が行くことをご所望だ。強制連行するぞ。」







「…………はーい……」

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