違うんです。中也さん。

お願い6 ページ8

『…で？どういう事？』






「説明するも何もないだろ。俺は手前と付き合ってねぇんだから誰とヤってようと関係ねぇ筈だぜ？」






「付き合ってない」





「関係ない」





その２つの言葉が聞こえた瞬間私の中で何かが切れた。






『………』






私は静かにリビングを立ち去り、自分の部屋に入って紙に「ある事」を殴り書きした。






「…あ？なに書いたんだ？」






『同居人条約。』






「条約？何だそれ。」






『いいから聞いて。




同居人条約第1条

お互いのプライベートには一切関与しない。
但し、性行為に及ぶ場合は家を出て外で行う事。



同居人条約第2条

できるだけ会話をしない事。
するのは仕事上の質問のみ。



同居人条約第3条

ポートマフィア内では普段通りの態度をとる事。
下手に距離を置きすぎると仕事に支障が出ます。




…そしてこれが一番重要。




同居人条約第4条

お互いの家事は一切手伝わない事。
料理、洗濯、掃除全て、自分の力で行う事！

以上！』





「……はぁ？！家事は自分でって手前！」





『なおこの条約は増えていくこともあります。ではおやすみなさい中原さん。』





「あっおい！」





私は自分の部屋に逃げ込んだ。




…知ってる。





中也は家事ができないことくらい。






知ってるけど…









あんな風に言われたら腹たつんだもん！

お願い7→←お願い5 少しpink注意！！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す