違うんです。中也さん。

お願い7 ページ9

ピピピピッピピピピッ






『…ん〜…』





…そうか。あの後そのまま寝ちゃったのか。





今日から中也の分のご飯作らなくていいんだよね…


もっとゆっくり起きればよかった。






『…まぁいいか。』





とりあえず何か食べよう…






今までは中也に合わせてパンにしてたけど本当はご飯派なんだよね〜。





『たっまご〜たっまご〜。』





すると後ろでドアが開いた。





あいつだ。






「ふわぁ…おはよふ…」







『おはようございます。中原さん。』





あいつはそのまま椅子に座って机に突っ伏した。







『……戴きます。』






「…んぁ？飯…」







『自分でどうぞ。』








「…………………は？！」








『昨日決めました。同居人条約の第4条の通り、私はあなたご飯なんて作りませんよ。材料ならそこらにあるので勝手にどうぞ。』








「俺はあんなの納得してねぇっつうの！」








『そんなの知りませんよ。』







「巫山戯んなっ！」







『…巫山戯んな？それはこっちの台詞です。こっちこそ巫山戯んな。』







「は？」








『今まで手前の飯や弁当の為に何時起きしたと思ってんだよ！？あぁっ？！後勝手に私もパン派って決めつけやがって！10歳の頃からずーーーーーっとご飯派ですよーーーだ！
今までだってどんなにイライラしても優しく笑顔で接してやったのに恩を仇で返しやがってこのクソ野郎！！！』








「へ……」








『…ふぅ。ご馳走様でした。今日は幹部会議があるんですからこれ以上時間を取れば遅れますよ。では。』








なんか言いたいこと言ってスッキリした。

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