違うんです。中也さん。

お願い4 ページ6

…あのクソ男。なぁにが同居人よ。




そのうち向こうから頭下げてくるに決まってる！






それまで絶対許してやんないんだから！





「…のぉA。」





『ん？何ですか尾崎幹部。』







「何かあったか？」







『え？何もありませんが…』








「なら良いが…その…な。」







『何ですか幹部らしくない。』







「筆が…折れておるぞ？」







『へ？』





パッと自分と右手を見てみると…





何という事でしょう。







筆が私の握力で真っ二つに折れてインクが滲み出ているではありませんか。






『あー…』







「中也と喧嘩でもしたのか？」







『え？』








「この間から中也のタバコの量が増えておる。お主と会ってから禁煙をしたのにな。」







『……』







「何かあれば相談に乗るぞ？」








『ありがとうございます幹部。でも大丈夫です。これは私と中也の問題だから。』







「そうか？」







『じゃあ今度飲みに付き合ってください。「紅葉姐さん」』







「…うむ。一番良い酒を用意するとしよう。」

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