違うんです。中也さん。

お願い3 ページ5

あれから数時間___


私は樋口ちゃんの家に泊めてもらい家に帰ってきた。



するとそこには…




『何…これ…』





「おう帰ったか。」





『ちゅ、中也…これは何…』



家中どこもかしこもテープで半分に仕切られていたのだ。




「これか？俺と手前の領地だよ。」





『は？領地？』






「このテープよりも右半分が手前の領地、左半分が俺の領地。お互い領地外を歩くのは禁止ってわけだ。」







『…いや、なんのためにこんなことを…』






「俺は昨日から手前に愛想が尽きた。…まぁ、簡単に言えば愛が冷めたっつうわけだ。でも、いざ別れるとなると任務でも支障が生じたり、敵に狙われやすくなる。」





「愛が冷めた」



さらっと言われたがそれは中也との関係が無くなったという訳になる。




「そこで俺は考えた。この家をシェアハウスにする。」





『シェアハウス？』





「俺と手前はただの同居人だ。極力関与しない。」






『…は？意味わかんないんだけど。』






「まぁそのうち理解できるさ。じゃあこれからは同居人ってことでよろしくな？シノノメサン。」

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