違うんです。中也さん。

お願い17 ページ20

「あ、Aさん！おはようございます！」








「Aさん！お昼、一緒にどうです？」







「Aさん！どこに行くんですか？お供します！」








『お手洗いだから来なくていい！』








…何なんだ彼は。




昨日まで普通の態度だったのに一変して追っかけ回してくるなんて…






「大丈夫ですか？Aさん。」







『ひ、樋口ちゃん…』







「何です？あの人。さっきから追いかけ回して来て…」







『実は…』



_____________




『…という訳なの。』






「成る程…お返事はどうするつもりなんですか？」






『…今はわかんない。自分でも中也のことどう思ってるのかわかんないし…とりあえず保留かな？』







「…私は彼のほうがいいと思います。」







『え？』







「私、Aさんはもっと報われるべき人だと思うんです。それを考えたら今貴方を幸せにしてくれるのは…私がいうのも何ですが中也さんじゃなくて彼なんじゃないかって…」







『樋口ちゃん…』








「この後確かAさん、あの人と任務ですよね？少し考えて見てはどうですか？」








『……うん。そうするよ。』

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