兄妹でした【太宰治】

兄妹28 ページ29

「太宰幹部！お酒って美味しいですね！」








「いける口だね。次は赤でも頼んでみるかい？」









「うん！」









「…ふふっ。やっと私の前で気を抜いてくれたね。」









「…あっ。」



しまった。幹部に対してタメ口で…







「いいよ。タメ口で。あと私のことは2人の時は幹部呼びじゃなくて構わない。」









「え、でも…」









「幹部命令。」









「…わかりました。」



職権乱用反対だ。





「では太宰さん。」









「なんだい？」









「好きな食べ物はなんですか？」









「へ。」









「だ、太宰さんの好みを知っておかないとこの先困ると思ったから聞いてるだけだから！」









「え、えーと…強いて言うなら蟹…かな。」









「ふむふむ…では趣味は。」









「そりゃ、自さ「それ以外でお願い。」…じゃあ特にないよ。」









「特になし…っと。それでは次は…」









「ちょっと待ってよ。」









「え？」









「これじゃあ私、全然君のこと知れないんだけど。」









「太宰さんが私のこと知る必要ある？」









「あるよ！仮にも兄妹なんだし…」









「ふぅん…じゃあ教えるね。好きな食べ物はーーーーーーーー。」

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